細かな切断が苦手な丸ノコ
これまで工房(小屋)を作ってきた時に使用した丸ノコは、大きな材料を
切断するのに威力を発揮します。したがって、小さな木片を切るには丸ノコは
危なすぎます。
そんな中、便利なのがテーブルソーと言われるもので、簡単に言えば
作業台と丸ノコギリが一体化したようなものがあります。
テーブルソーは幾つか市販されているものの、本格的なものは高価だし
安価なものは少しチャチ(精度に疑問)な感じに思えてました。
それならネットで調べながら、テーブルソーを自作してしまおうと思います。
テーブルソーもかなり危険、割刃が必須
テーブルソーの自作ネットはたくさん出てきます。さらに色々調べているうちに、
テーブルソーもかなり危険であることがわかります。
回転した刃が上向きに付いているうえ、刃に向かって材料を手で押していく
ということで、指を切断する事故は絶えないそうです。
さらに、切り終えた材料の一部が回転している刃に触れることで弾き飛ばされ、
自分の方に吹っ飛んでくるキックバックという現象があります。
キックバックでは、大怪我や大きな材料では死亡事故もあるくらい怖い事故です。
キックバックを防ぐ一つとして、ノコ刃の他に「割刃」をつける方法もあります。
割刃はノコ刃の後ろにつけて、切断後の木材が回転刃に触れないようにする
刃のことです。
いっそのこと割刃も一緒に作ってしまいたいと思います。
割刃を付けるにも取付スペースが足りない
丸ノコはHikokiのFC7MA3という、刃の直径が190ミリの大きめのものです。
早速、丸ノコに割刃を付けるイメージで見てみると、問題がありました。
割刃を取付けるためのスペースがほとんど無いことがわかりました。
これはこの機種だけでなく、ほぼ全ての丸ノコも同様の状態です。
下の写真は、丸ノコの後ろの部分ですが、この状態では、少し空間が
あるように見えますが、刃の出を多くするためにベースを下げていくと
割刃を取付けるスペースが殆どなくなってしまいます。
丸ノコのベースを補強
ネットで割刃を自作しているものを調べても、既存のテーブルソーに付けるなどで
あり、丸ノコに割刃を付けているのはそういえば少ないです。しかもその丸ノコは、
かなり古いもので、現在市販されていないもの。
しかたないため、丸ノコのベースに補強材を付けて、割刃の付けるスペースを
無理やり作ってやることにしました。ただ、丸ノコベースは、回転刃の上下や
刃の角度を45度に変えるなど、動かすための軸があること、この軸が刃の
直ぐ後ろにあることで改造するにも非常に厄介です。
すぐ下の写真はベースの後ろにアルミ材を追加してベースを伸ばしたところです。
その下は、(刃を一時はずしていますが)刃を斜めにしたところで、
角度を変えるための軸も新たに作成しました。
適当な材料を利用して割刃にカット
いよいよ割刃をつくります。
そもそもノコ刃(チップソー)は、刃のギザギザ部分にはチップと呼ばれるものが
付いていて、本体の厚みより幅があります。
ここで割刃をつくるには、本体の厚みより厚く、チップの幅より狭い必要があります。
それには1.5ミリの厚みがベストで、ホームセンターで探したところ、
2×4材に使用する金具が安価で丁度良いので、これを使いました。
写真はデイスクグラインダーで切断するところです。
その下の写真は、何か所か補強しながら割刃を組み立てたものです。
どうしても基の部分を細くしないと取り付けられないため、補強が必要でした。
割刃を丸ノコに設置
丸ノコ本体に割刃をネジ止めしました。
すぐ下の写真ではまだベースをはずしたままですが、その下の写真ではベースの
後ろのスペースがないため、割刃を細くしてようやく何とか機能する感じが
わかると思います。
そして回転刃とベースをしっかりつけて、刃の角度を45度斜めにしたところです。
早速ベースを上下して、刃の深さも変えてみますが
んー、これなら何とか成功と言えそうです。
再度問題が発生、切り口が滑らかでない
改良が成功と思ったのも束の間、丸ノコをテーブル台に取り付けた後に発生したのが、
試し切りで切った木材の切り口がどうも美しくありません。(下の写真)
普段使っていた別の丸ノコはかなり上級クラスで、切り口が滑らかで美しいけど
この丸ノコは刃の跡がガタガタ残っています。
良く調べてみると、刃を指で左右に振ってみると僅かにガタガタしていることが
わかりました。これはちょっとショックです。
原因は(ノコ刃をはずしていますが)、写真中央の刃を固定するワッシャー自体が
グラグラしているのです。別の上級クラスの丸ノコはピッシリして明らかに違います。
ネットでも色々調べたところ、このワッシャーを交換すると治る可能性もあるため、
一応、取り寄せて交換しましたが治りませんでした。
改造前に2、3度この丸ノコを使用したのですが、その時は気がつきませんでした。
これはこの機種の構造上の問題のようです。









