あれから、娘は少しずつ変わっていきました。
大きく何かがあったわけではありません。
でも、朝の準備が遅くなり、
学校の話をしなくなり、
「今日はどんな一日だった?」と聞いても
「別に」と答えることが増えました。
それまで当たり前だった日常が、
少しずつ、静かに崩れていくような感覚でした。
私自身も、ずっと考えていました。
あの連絡帳の一文は、書かない方がよかったのか。
先生に直接言わなければよかったのか。
親が出たことで、娘を余計に追い込んでしまったのではないか。
答えは出ませんでした。
ただひとつ分かったのは、
娘が「自分の気持ちを出した結果、傷ついた」と感じていることでした。
それが一番、胸に残りました。
子どもにとって、
先生にどう思われるか、
クラスの中でどう見られるかは、
大人が思っている以上に大きなことなんだと思います。
その後も、すぐに解決したわけではありません。
半年間、私たちはずっと迷いながら過ごしていました。
「これで合っているのか」
「守れているのか」
そんな問いを、何度も自分に投げながら。
今振り返っても、
正解だったかどうかは分かりません。
でも、娘の気持ちをなかったことにしなかったこと、
それだけは、間違いじゃなかったと思っています。