今回は、ちょっと機材に関して書いてみようと思います。APS-Cでも十分とか、やはりフルサイズでないととか、いろいろ人によって考え方も違います。画素数に関しても、やはり高画素ほど良いと言う方も居ますし、2000万画素くらいで十分なんて言う方も居ます

A3ノビ以上にプリントするならともかく、通常は、A4前後くらいまでしかプリントしないわけで、1600万画素もあれば十分と考える方も多いはずです。ところが、実際に、5000万画素の機材が発売され、事情は一変したように思います。

1600万画素と5000万画素、同じ大きさで鑑賞した場合、3倍以上、画素の密度が違います。このため、大写しにしなくても、A4くらいでも差は明らかに出ます。


それで、今回は、APS-Cですが、1600万画素のFUJIFILM X-T10のカットをまずはアップします。FUJIは、APS-Cでも、フルサイズに匹敵する画質が得られると豪語しているのですが、現実的には、無理だと思います

成田山新勝寺境内   このサイズでこのカットだけ見ると、まったく問題ないのですが・・・^^;


表参道にある川豊さんでの鰻の捌き


同じく、鰻の焼き


参道内にある亀の池   石亀の上に亀が何匹も載っています




これだけ見ると、まったく問題なく、1600万画素のAPS-Cでも十分なように感じます。フィルムシュミレーションは、PRO Neg. Hiで、カラー+1で撮影しています。FUJIは、PROVIAがStdなのですが、かなり独特な絵作りをしていて、この設定が一番、色再現性が忠実なのがその理由です


ただ、全体的に、黒っぽく写っています。デジタルの場合、画素補完して絵作りしているのですが、情報がない部分を黒く補完することが多いので、解像度が不足すると、どうしても黒っぽくなります。ニコンなんかも、キヤノンより全体的に黒で補完している感じがかなりあって、これが人肌を撮影した際、キヤノンの方が綺麗だと言われる理由かもしれません。


それでは、Canon EOS 5DsRで撮影したカットをアップします。FUJIもキヤノンも露出補正なしで、通常の評価測光、AWBで撮影しています。

画角は違いますが、明らかにいろんな部分が異なります^^;


高画素ならでの解像感の高い写りです


肉眼では、これほど鮮明には見えませんw


光学ファインダーと、EVFは、フレーミングがどうしても異なってしまいます^^;


明暗差の大きい情景     何気ない情景でも、5DsRの凄さがわかりますw


解像感が非常に高く、情報量が非常に多い描写です


こういう情景、全体的に暗く写ることが多いのですが、明暗差が上手く出ています





センサーサイズも違うので、単に画素数の違いが描写に出たわけではないのですが、奥行き感や立体感には差が出ています。さらに、EVFは、例えば、電球色の明かりを見ても、ファインダー上では、昼白色に見えてしまうので、肉眼で見る色とファインダー上で見る色がずれてしまいます。

実際に写真に写るように見えるから、EVFの方が良いという方も居ますが、電球色の電灯の光、電球色に普通に撮れます。色ずれのことも考えると、やはり圧倒的に、OVFの方が現状では撮影し易いというのが実感です。自分の場合は、EVFの方が圧倒的に気を使うことになっています