昆虫飼育の花形が、オオクワガタだとしたら、昆虫撮影の王様は、アゲハチョウだと言えるでしょう。シロチョウとかキチョウは結構いっぱい飛んでいて、日常でもよく遭遇しますが、アゲハチョウは、たまに見かけたとしても、かなり高い所を飛んでいて、写真を撮るような状況ではなかったりします。

それじゃ、どうやって写真を撮るかというと、その蝶の習性を知るしかありません。実際、蝶ごとに停まる花は大体決まっていて、どの花に停まるかわかっていないと、なかなか綺麗な画像は撮ることが出来ません。

季節や時期によって、咲く花が異なりますし、開花している期間もさまざまなので、まずどこにどんな花が咲いているか確認し、それを頭に入れて、フィールドを回ります。そして、そこで蝶が停まって蜜を吸っている花を見つけたら、そこで待機です。居なくなっても必ず戻ってきます。そして、その花がしぼむまでの数日はその場所に毎日行って撮り続けます。野鳥撮影と同じで、かなり忍耐力が必要かもしれません^^;


今回、アップするクロチョウもこんな感じで、2ヶ月追い続けてました。そして、本当に綺麗に撮れるようなチャンスは3回ぐらい(爆。実は、蝶の撮影は、想像以上に根気が必要だったりします。

よく、自然豊かなところに住んでいると言われるのですが、実際撮影しているのは都心の住宅街です。蝶はアゲハチョウも含めて、結構どこにでも居ます。ただ、気付かないだけだと思います。そうは言っても、アゲハチョウの撮影はかなり大変なので、簡単にアゲハチョウを撮影したいなら、東京ドイツ村がお勧めです。ナミアゲハをかなりの確率で撮れると思います。


NIKON D7000・シャッター優先AE(270mm・F6.3・1/800sec)・ISO-1250・Tamron B008


 NIKON D7000・シャッター優先AE(270mm・F6.3・1/800sec)・ISO-360・Tamron B008


 NIKON D7000・シャッター優先AE(300mm・F5.6・1/800sec)・ISO-250




順に、クロアゲハ、ナミアゲハ、ツマグロヒョウモン♂