絞り値を絞り込むほど、被写界深度が深くなり、パンフォーカスになっていきますが、それと同時に光の回析現象の影響が強く出てきます。回析は、光が波の性質を持つことに由来し、光がレンズの絞り羽根の裏側に回りこむという物理現象です。
絞り込んでいくと、センサー面に届く全体の光量が低下するので、回析した光の影響を強く受けるようになり、このため全体がぼやけ、解像力が低下します。
回析は、センサーサイズが小さいほど、また画素数が多いほど、問題が顕著に現れやすくなり、個人的には、フルサイズだとF13ぐらいから、APS-CだとF11ぐらいから解像力の低下を感じています。ただ、これに関しては、プロカメラマンでも意見が分かれるところです。
風景写真なんかを撮る場合、絞り込むことによるパンフォーカスの効果の方がはるかにメリットを感じるわけで、ここらへんが難しいところだと思います。
例えば、風景写真を撮る場合、多くのレンズが、F7.1-F8ぐらいで一番写りが良いわけで、私の場合、ここらへんの絞り値で撮影することが多いと思います。実際、晴天下で撮る場合、これで全く問題がないわけで、SSを遅くしたいときは私はNDフィルターを使用します。
夜景を撮る場合は、長秒露出するとノイズがのってきますので、出来るだけ開放で撮りたくなるのですが、被写界深度が浅くなりどうしても細部がボケてしまいますので、私の場合、やはりF8前後に絞って撮ることが多くなります。この際、どうしてもSSが遅くなりますので、ISOを上げて露出時間を調整しています。最近のデジイチは高感度に強くなっていますが、ISO400ぐらいで撮ることが多いです。
まあ、そうは言っても、結構F16ぐらいまでは、平気で絞って撮ることも多かったりはしますが……w。ISOも手持ちの場合、ISO 6400なんてのも全然平気だったりします(爆。あくまでケースバイケースで対応しています。
千葉ポートタワー展望台より北側を撮影
CANON EOS 5D MarkⅡ・絞り優先AE(F11・10sec・-1EV)・ISO400・WB太陽光・EF 24-105mm F4L IS USM・58mm
それにしても、記事を書いている際、突然、記事が飛んでしまうというアメブロの特徴は、2年経った現在でも変わっていません^^;
IEで開いて、記事を書くと、ページエラーばっかりで困ります。今回は、Chromeで書き直ししました。