「日本企業の進化論」(著:ベイカレント・コンサルティング)を読んで | the Mix of Forging and Branding

「日本企業の進化論」(著:ベイカレント・コンサルティング)を読んで

日本企業の進化論/翔泳社

¥2,700
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広島で時間が空いたので、新しい本を購入するために駅の近くにある福屋(百貨店)にいきました。営業学、経営学に関する本を購入しようと思ったのですが、目に入ったのが「日本企業の進化論」という本でした。アメリカで現在働く私にとって日系の優位性はあるのか?という疑問を常に持って行動しているので、さらなるグローバル化が進んでいく中、この本が私の目を惹きました。


~本の内容~
本書は株式会社ベイカレントコンサルティングの方々によって書かれた本です。ベイカレントコンサルティングは金融、通信、官庁など幅広い企業のコンサルティングを行っている優良企業です。従いまして、本書に書かれている内容も非常に深いものであると期待をしたのですが、各章が異なる著者によるものでしたので、書き方、章の構成、各章間での連携などに統一性が欠けており、内容自体の深さのバラツキもありました。従いまして、「一冊の本」として何を伝えたいのか若干分からない本であるイメージも受けました。
但し、やはり本書の内容で興味を惹いた部分もあります。特に「第13章 金融業界のグローバル化における進化論」の内容と章の構成は金融業界に属さない私も読んで勉強になりました。書かれていることが「別に日系だけの課題ではない」や「それは海外に展開する以前の課題」と思える内容も多かったのですが、この章はグローバル化や海外進出に伴いどのようなリスクが存在して、対策法として考えられるのか分かりやすく書かれていた気がします。
カントリーリスク、為替リスク、原材料リスクなどがある中、グローバル共有したルールを社内で作り上げ、顧客との取引・商談方法などは各地のルールに従う方が懸命という内容には納得しました。


~著書内で好きなフレーズ~
1. データに関しては「精度」と「鮮度」の2つの側面でハードルが存在しています。
2. 危機管理として何をどこまで行えばいいのか分からない。(実態の本質をついている。)
3. 21世紀のリーダー人材(リスクをとれるタフなマインドセット、スピーディーにPDCAをまわしていけること、、論理的な問題解決力、実行力、人間力)