つきあうって、結構意味不明
「これ、あげる。右手の薬指でいい。今は。」
なんとなく、これ、誕生石、
入ってるように見えるんですけど、
どういう意味?
「今年、転勤が無かったら、そいつを左側に持ってきてくれれば、OK!」
思わず、私は、
「はぁ??」と、もらした
俺たちってさあ
どういう関係とか、お互いの事とか
相手が何考えてるとか、それぞれの仕事についてとか
わからないし・・・・
でもね、
気持ちははっきりしたんだ
オレは君が好きで、
それで、お嫁さんになって欲しい人だって
もし、君でなかったら、
俺は一生、独り者でいいって。
式も要らない。
両親の承諾とか、そういうのもいいし
子供とか、そういうのは、相談するし
籍だって、それは入れたいけど、
無理なら、それでも構わない、そう気づいたんだ
君の誕生日がくる1週間前から
すごい悩んだ結論で、
短い時間だって言われるかもしれないけど、
それで、プレゼントはこれを選んだ。
そして、君は、これを受け取ってくれて
僕のお嫁さんになってくれるって
信じた。
品物としては・・・ソレが、気に入ってくれるか
たとえば、デザインとか??
それもすごい不安だったけど、
それ以上に、正直言えば、君の答えが怖くて。
変な話だよね、自分の誕生日でもないのに、
祝ってあげるはずの君の誕生日までが、
ものすごく、ドキドキもしたし、
それに、もっと君を好きになった
だから、ソレを買ったときより僕は欲張りになっている
結婚して欲しい。そして、生涯、共に居て欲しい。
天気予報では、夜半過ぎから雪がちらつくかもしれないという寒さだった
彼女は、右手から左手の薬指にその指輪を付け替えて、
こう彼に告げた。
「 貴方のお嫁さんにしてください。
一生ついていきますから。」
そういって、彼を抱きしめた。
水色のビードロ
君が好きだった
綺麗な水色の透き通ったマグカップを
僕は眺めていた。
喧嘩して君が出て行った後の台所
食べかけの夕飯を片付けながら
散々後悔した。
僕たちは、それっきりだったし
小さい誤解と大きな怒りを抱えて別れたから。
君が居なくなって、
僕は、ずーーと
それを使うこともなく、
毎日台所で、夕飯の片付けのたび
綺麗にして洗っていた
真っ白な食器を好んでいた僕と
店先でどれだけ喧嘩しながら
買った水色のビードロのマグカップ
けれど、
とうとう、割れてしまった
きっと、
本当なら、ここで、色々な感傷と
思い出をリフレインのごとく
書きなぐるのだろうけど、
割れる前に、すべての想いは、消化されていた。
水色の透き通ることのない、
君との時間とその答え
それは、なんとなくという
そのままにしておきたいと思う
よかった訳でも、悪かった訳でもない
ただ、あの頃は、
二人には、どうしようもなかったのだろうと、
人生の中でも1つくらいは今でも、誤魔化したまま
そうして、そっと、しておきたい
そんな気持ちだから。