「マンションに戻ります。鍵は持っていますから。」
夜勤の同居人からの返事は、
「わかりました」とだけだった。
僕は電車の中で何を考えたのだろう。
・・・・友達だから。
でも、もしかすれば、
二度と、話すこともできなくなるだろう。
二度と、会うこともできなくなるだろう。
何より、思っていた以上に、君を思って居たんだと。
ただ、どんなことがあっても、君と僕の人生は交わらない。
君が生きてきた時間は短すぎて、
僕の人生は、あまりにも無駄に過ごしすぎた。
この数日、僕は、君に、
過去の自分の思いを伝えたけど、
もう、それは、休みの度、会いに行く彼を選んだ時点で
終わった事だったんだ。
だからこそ、応援もしてきたし、
最後の最後まで、結婚なんていう、
つまらない季節の行事に
惑わされず、いつまでも、
一緒にいてほしかったんだ。
君の気持ちは、揺れる。
揺れて、おかしな方に変わっていく。
だって、一緒に居るだけで、楽しい相手なのに・・・・・
僕の計画は、そうだ。
誰かを失うことは、どんなことか、知って欲しかった。
話したことはすべて本当だ。
僕だって、君を思っていた。
ただ、そういう見守ることしかできないでも。
ただ、流れる音に、共感するだけでも。
そして、最後に、もう、発病して長い間の結果が
僕の人生を終わりにしたことをきっかけに、
君という存在に、できることを・・・・
駅にもいった。
独りにもなってみた。
そして、1時間だけのお茶をして。
ただもう途中で、君は、・・・・・
そう、君がそう答えを出したわけではないと
知って、少し寂しい気持ちになった。
あのとき・・・・・
家を、飛び出したのは、
君の、純粋な気持ちだった
僕はその気持ちを、知って欲しかった。
結婚って、何?
恋愛って、何?
人生って、何?
人それぞれ、答えは違うけど、
同じコトがある。
自分で、出た答えに自分が従うこと。
大切なものは、自分なのか、他人なのか。
きっと僕が見せたメールは、
こう書いてあったはず、
「自分より、大切に思える人が見つかりました」と
始めから、僕は、
元気な姿で、友達として戻らなければならない使命があった
君と、このあとも、友達でいる為に。元気だって、伝える為の写真付きのメールを送った。
本当は、もう、顔が腫れあがって、靴が脱げないほど、精一杯だった
親友は、その為に、車を出して、僕に言った。
「誰かに相談しないと、何も決められない人間は、
どんな誠意も、伝わらないぞ。」と
でも、僕は信じている
何も変わらないでいい。
何も失うこともない。
ただ、本当に、思ったその気持ちを、
誰かの言葉でごまかさないで
いつか、
誰かを、あのメールを送ってくれた人のように、
「大切な人ができたと」堂々と、僕に言ってくれる、そう。
君は、意地っ張りだから、そんなことはしてはくれないだろうけど
でも、わかってくれるはず。
いつか。
大切なことだと。
これが、僕の唯一の、
もしかしたら、誰かに何かをしてあげられる、
最後のおせっかい、だとおもう。
かけがえのない。
その存在は、大切だけど、
友人と、恋人以外にもある。
家族、それ以外にも。
思い出の中にも。