今のところ、痛みは首だけ、
両足は動く、肩が少し重い
雨が冷たい
スタート前にすでに、ずぶ濡れだった。
集合前に、持ってきてるありったけの痛み止めを飲み込んだ
首の周りはテーピングしてもらいたかったが、
この雨のせいで、周囲にひしめく喧騒には、
その願いも遠のいでいく
お偉いさんはいいだろうけど・・テントの中だもんな
こっちもずぶ濡れ、あーあ
「髪の毛、短くしとけばよかった・・夏だもんなあ・・」
すかさず、顔は知っているが名前が出ない少年A
「いや、もう、秋だろ」
毎日学習塾で生活しているもので・・・
全く季節感ないエアコン育ちです・・・・
さてさて、昨年度第一位は、最前列スタートとなりました
優勝候補の八木君、元気ハツラツで、こっちに視線を頂いております。
どれをとっても、オレが、目立ってやるぜ軍団です。
はっ、と気づくと、わが後輩、おいおい、目がマジだぞ・・・
ああ、そっか、彼女いるんだ、コイツ。
「先生、オレ出場します。手続きの担当って、体育教師の先生でOKですよね?」
「ん??首は大丈夫なのか?無理するなよ」
「はい」
「ん?でるの?お前」
「ああ、完走するだけでちゃんと成績になるだろ」
「がんばって!うちのクラス2位だから」
「雨、上がる予報とか、ない?よね・・・」
「天気予報外れてるから、予測不可能」
「あ、そっ」
「何時スタート?」
「15:00、だけど遅れてる」
「雨ダモンネ」
「今年も優勝よろしくねー」
「あんた、首大丈夫なの?」
「出走者名簿の訂正は済んでいますので、最前列でお願いします」
「また、優勝かあ???」
「お、ジュースお返しにきたか?」
「さあね。まあ、後で考えよう」
「そしたら、賭けにならんだろ!」
3年間かあ
もう、終わりなんだなあ
初恋も校庭の奥にあるテニスコートだったなあ
そもそもテニス部に入部したのに人数調整で(人身売買だった)
バスケ部に。サッカー部はもう、人数が多すぎて断られたし。
考えてみれば、何も残せないというか、何かしてもよかったかもしれないのに
だから出る訳でもないんだけが・・・
ただ、それだけの為に2日前に交通事故にあった身体に鞭打って
大雨の中、全校生徒による校内マラソン大会出場
あれ?1年のときは、何してたんだっけ?
女の子の胸、眺めてたかな?あら?w
まあ、いいや。
考えてみれば、一生涯で1度の機会だ
途中棄権でも、走り出してみればいいかもしれない。
「本年のレースも、最後の出走です。雨の中大変ですが・・・」
話が長いのは、全国共通の校長先生殿。
しかし、欠場を謳いながらスタート直前になって
出走となると、その気の連中は、やぶさかでない様子
勝つとなると、容易ではない。
「え・・・今、オレ、勝つこと考えてる?」
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