愛した人は、過去の人


別れたその人


久しぶりに尋ねた僕


「何かこの10年、君は変わったかい?」


相変わらずの口ぶりの返事


「変わったこともあるし、変わらないこともあるわ」





「俺が好きだった頃の君だね」

そう言われた事があったと、

君は、僕と付き合っていた当時、

子供の父親に最近言われたと、言ったね。




今になって、僕は、その意味を


心が割れるほど、理解できる。




変わってしまった訳でもない。


元々、そう。


人は、その人の好きな場面しか、


心に受け入れないから。




でも、だとしても、


彼女をこんな人にしたのは僕。


僕のせいだ。

たとえ、生まれてこの方、ずっと

そうやって、生きてきたとしても。




僕の心に、同じ言葉が刻まれていく。