「案外、つまらない男だって。オレなんて」








「つまらなくない男なんて、いるのかしら?
大事なことは、サーキュレーション、でしょ?}




「サーキュレーション?」










「そう、微笑んだり、悲しんだり、楽しんだり、怒ったり
感情の循環(サーキュレーション)のバランスが、

大事じゃないの?」



僕は・・・・・バランスが悪いね






「優しすぎるから・・・・」




「僕がかい?そんなことはないとおもうけど?」



「久しぶりに会っても、思うわ。

貴方は未だにそう。

誰かに寄りかかることを覚えたほうがいいわ」



「ソレは無理だね。」



「プライド、高いからね。」



おいおい。



「貴方、思ってるより、抱え込む性格よ」



「だとすれば、どうしようもない迷惑者だな」



「ホントよね。(笑)」




「彼女、

好きだったんでしょ・・?」




「多分ね。

でも、今考えてもどうしようもない
答えは、何十回考え直しても同じだから」



「何故?」


「互いに歩み寄るなんて、到底無理だったから。」



「怖いのね。」




「うん。きっとね。互いに。

それに、そんな綺麗事じゃないよ。

利用できる要素が俺になかっただけでしょ。たぶん」



答えのない出会いに、答えのない結末
始めから、上手く行くはずはないと。



「だから、ずっと好きで居られるのかもね
いや、忘れられない」




「そうかしら?
好きなのかしら?その気持ちって。
行き場がない想いだから、
行ったり来たりしてる、彷徨ってるだけじゃないの?」




迷子だってことか・・・




「捕まえようもない貴方は
私の手の届かない存在だった。
少しだけでも、嘘でも、利用してくれたら
よかったのに」


「まあ、無理だね。他の誰かならまだしも、君だから。」




「これで、さよなら なのかしらね」


「たぶん。」



「貴方ほど、さびしいサヨナラを言う人はいなかった。」


ごめんな





「愛してるって、

きっと、未来まで好きって約束することなのかもって。」



「大切じゃなくて、よかった。
捨てるなら捨てればいいじゃない
何故、そう、結果だけにこだわるの?
永遠なんてないのに」


「貴方は独りで、生きていくつもり?」
「私は置いていくつもり?」
「未来は二人、一緒に進んでいくものじゃないの?」
「貴方は、どうして、畏れるの?」





「人の心は、1秒先すら、わからないから。」


「言い訳の上手い人ね。」









「サヨナラはしてあげる
でも、いつか、気づいてね
変わらない好きっていう想いも

あるってことを・・・・」





「きっと、何もかも失った後、

気づくことなんだろうね、
残念だけど。」


「貴方って人は・・・・いつもそう。」







彼女は泣いていた。