渋谷の無限大ホールへ行って来た。メンバーほぼ総入れ替え状態になっての彩Eastを観るのは初めて。特にお笑い好きという訳ではないのだけど、なにせお笑いのチケットは音楽、演劇と比べると格段に安い。あとは昔の職場で一緒だったバイトの子がNSC出て、一時期、芸人やってたというのがでかい。それがなかったら、お笑いのライブを観に劇場へ出向くという文化は自分の中に根付かなかっただろう。
前の職場はバイトの芸人率が高く、言ってみれば、深夜のテレビなり、舞台なりで活躍している表の顔の方ではなくて、日々、生活に追われている裏の顔とばかり接していたので、「違う世界の住人」という感覚ではなくて、「同じ穴の貉(むじな)」といった意識の方がいまだに強いのである。
午後7時開演、MCはチョコレートプラネット。客席はほぼ満席、というか、遅れて来た人はすぐに座れる席が見つからずに、しばし立ち見状態になったほどの埋まり具合。チョコレートプラネットによれば、彩Eastは新体制になってからずっとこの混み具合で、今日などは前売り90席しか出てなくて、どうなるかと思っていたけど、蓋を開けたらこの状態という。若い女性客メインなのは相変わらずだけど、男性客が、これまでの彩Eastより10人ちょいくらい増えた感じ。あとは客席でスマホの画面を鏡代わりに使っている人がいた。そんな使用法があるんだ。
ライブの内容は以下のとおり。
ゆにばーす(男1女1;漫才:峰不二子になりたい)
フレミング(男2;漫才:映画俳優になりたい。探偵ものとセカチューもどきの実演)
やさしいズ(男2;コント:囚人の写真撮影)
テゴネハンバーグ(男2;漫才:蟹の食べ方指南)
御茶ノ水男子(男2;コント:寿司ライダー)
ゲームコーナー「チーム対抗!カセ大喜利」。前半出演者が椎橋チーム(赤)、佐藤チーム(青)に分かれて、それぞれ箱から紙を引いて、「三文字」なら三文字で、「英語」なら英語で、と書かれてある条件に沿った形で、その後に出されるお題にボケていくという流れ。
チョコレートプラネットの長田が前半出演者の名前をよく分かっていないようで、川瀬の名前が出て来ずにコンビ名の「ゆにばーす!」で指して突っ込まれるし、テゴネハンバーグの弓場に至っては「僕の名前を知らないから当てないんでしょ」と突っ込んで、長田はあれこれ誤魔化そうとするも図星だったというオチ。あれやこれやで動揺したせいか、長田は御茶ノ水男子の佐藤を当てた際に「母からの突然のメール…」というお題を、「佐藤からの突然のメール…」と言ってしまう始末。なんだかんだいって、MCの長田がいちばん目立っていた。ゲームは11-7で赤の勝利。
ランパンプス(男2;漫才:モデルになりたい)
マイチェルシー(男3;コント:不良と熱血教師と嫌みな教頭)
相席スタート(男1女1;漫才:結婚より幸せになれる方法)
ジャングルポケット(男3;漫才:ボクシング、いじめられっ子を助ける)
ゲームコーナー「彩トーク」で「私、怒ってます!」。
それぞれのネタの感想。
ゆにばーすは前回、観た時より格段に面白かった。自分はあんまりキャラ立ちした人が入ってるコンビとかトリオは苦手な方なのだけど、それを加味しても。トップから全開状態で、客席ものっけからのった状態に。
フレミングは宮本が医学部卒で元医者だったという異色の経歴。話のマクラでちらっと触れてたのだけど、それが伏線だったという展開。ネタも十分に面白い、と必要最低条件をクリアしてるから、高学歴芸人はゴマンといるけど、医学部出た人はそうそういないし、いずれテレビとかに呼ばれる可能性はいちばん高いと思う。何事もパイオニアというのは強い。元医者で芸人といえば、ケーシー高峰がいるじゃないかと言う人もいるかもしれないけど、あの人は偽医者だから。
やさしいズは、前に観たことあるネタなので割愛。たいの表情で笑わせるやつ。1月の彩Jr.の時よりウケていた。
テゴネハンバーグ、初見だと思っていたら、違うネタで前に観ていた。「正規の漫才スタイル」「すんなりと入る」「素直に笑えた」なんて自分で感想書いてるし。そう、自分の好きな漫才のスタイルのコンビ。あと何本かネタ観て、ハズレが無かったら応援リスト入り。要観察対象。
御茶ノ水男子は寿司ライダーが某ファストフード店を模した怪人と戦うというコント。戦隊ものが私生活でも好きなんだろうか、という位にノリノリだった。
ランパンプスは寺内が小林を、ひたすら「かわいい」といじる。若い女性に照準を合わせたネタか、と思って観ていたら、寺内が小林に「かわいい」と言いながら、バカにしているようなくだりが2ヶ所あって、持ちあげて落とすような感じが笑えた。寺内の匙加減で、小林が「かわいい子」から、ただの「イタい子」にもなれる、というのが、男性客の、このコンビのこのネタでの笑いどころ。
個人的に今日いちばん笑ったのがマイチェルシー。いわゆる観ている側の先入観をくつがえすネタ。この手のネタは、内容を書いてしまうと面白くないので書かない。
相席スタートは安定飛行で、いつもの山崎が男女ネタを振って、山添がアクセントのついた突っ込みを入れていくというパターン。男女コンビというのは、夫婦だったり、片方のキャラが濃かったり、というのが定番なのだけど、相席スタートの漫才というのは、いままで無かった形のものなので、そこが強み。何事も二番煎じはダメで、最初にやった者が強いのだ。
自分が好きな笑いのタイプは、「漫才漫才した漫才」「映画の『スティング』みたいな観客側の先入観を覆す展開のコント」「いままでに無かった新しい形の漫才かコント」の3つに集約されるようだな、というのが、今日、分かった。
ジャングルポケットは太田がインフルエンザで4日ほど休んでいたのだけど、このステージが復帰第1本目のよう。何というか、ゲームコーナーも含めて、まさに王者の風格さえ。無限大卒業でみんな抜けちゃったから、このトリオだけ突出してるんだよね。テレビに出るようになると、ステージがダメになると言うけれど、ことジャンポケに関しては、いまのところそれはうまく両立させている感じ。3人の中だと、斉藤が無限大のキングオブキングになるのかな。
午後8時30分終演。出待ちの人も結構な数がいるようで、無限大の新体制、幸先明るい感じだった。