猫暮らしを始めるきっかけは、夫の長期単身赴任でした。

なんとかスケジュールを調整し、1カ月に一度、帰って来るのが精一杯。

私が1人で過ごす時間が長く寂しいだろうと、猫を飼う話が出ました。

夫の職場に地域猫が暮らしはじめ、懐いて可愛くなったことが、動物は飼いたくない…と言っていた気持ちを大きく動かしました。

まずは、猫をどうするかの相談から。
私は保護猫を引き取りたい派。
夫は後々を考えて、信頼できるブリーダーさんやペットショップから買った方が良いのでは?という意見でした。

話し合いの末、保護猫をきょうだいで引き取ろうと決めました。

それから、時間を作って、ペット可、猫の多頭飼い可の物件を探し始めました。

家財道具を整理するにしても、ワンルームというわけにもいかず、駐車場が必要なこと、猫の多頭飼い可の予算内の物件はなかなか見つからない日が続きました。

猫と暮らしたい!
日に日に思いは募ります。
猫が安心できる環境を整えなければ、猫が可哀想だ。

1週間ほど熟考し、賃貸物件をやめて、中古の家を購入する方向で検討できないか…と打ち明けました。

ゆくゆくは夫の実家で暮らす予定もあり、予想外の展開に即答しかねるのはわかっていました。

それから1週間。
私の収入で可能な範囲なら…という条件でOKが出たのでした。

私は、早起きして、夜更かしして、仕事の休み時間にもネットで物件を探し、休日は不動産屋さん巡り。
物件の情報をメールで交換する毎日。
予約を目一杯詰め込んで、夫の帰省に合わせて2人で物件の内覧を重ねました。

間取りや立地条件の合う物件を3件に絞りました。

何度も家を見に行き、不動産屋さんと話を重ね、猫暮らしの話が出てから、10ヶ月が経つ頃、ようやく結論を出すことができました。

それからは、ローンの審査や手続き…何度となく役所にも通い書類を揃えました。


断捨離を始め、引越しやリフォームの見積もり、家具を見に行き予約をし、引き渡し→リフォーム→大掃除→引越しと続きました。

桜の咲く季節になっていました。
新しい暮らしが落ち着いて、秋に猫を迎えるはずが…