悲しいことに、私が住む街でも年間に沢山の小さな命が消えていきます。


保護猫に関わる方々のブログや市の説明会、譲渡会…情報を集めれば集めるだけ、悲しい気持ちになります。

ひとつには、猫や犬を公園などに捨てる身勝手な人間がいる事実。

また、行政とそのボランティアの認識が甘いことがあります。
外猫の避妊・去勢を個人が行った場合の補助はほんのわずか。
市内全域で年間30頭まで。
これでは、まち猫は増えません。

一代限りのまち猫として、避妊・去勢をして、…猫にとっては望む生き方ではないけど…拠点となる地域で住民とともに暮らしていける、外猫のお世話ができる環境を整備すると同時に、街の人の理解を広げるために、根気強く活動する…そんなことの積み重ねで、殺処分を減らすしかないように思います。

もうひとつ、今回、猫暮らしを始めるにあたり、ぶつかった壁が住宅事情でした。
ペット可の物件のほとんどが小型犬1匹まで。
2匹までならOKというマンションは、ワンルームで手狭、敷金・家賃がとても手が出せない金額。
猫要相談の物件は、倒れるのではないか?と思うような古いもの。

もう20年ほど前に、ペットショップのオーナーさんが貸し出した、ペット可のアパートは、以来ずっと満室だと聞きます。

私が住む街は、猫が多いように思います。
多いです。

近所の門柱にいつもいるのはキレイな三毛猫。
通勤、通学で行き来する人を見送ります。
帰りの時間が時々一緒になる女性は、三毛猫を撫でて、暫く猫を眺めてから帰っているようです。

今回の保護猫探しで、躓いたことのひとつに里親制度がありました。

とても可愛らしい、好みの猫がいて、ぜひ!と思ったところ、ワクチン代・避妊・去勢代の負担に加え、まず、担当の方が自宅を見にきて、判定をする。
里親になる人は、仕事の勤務形態、養育経験などを調査された後、2週間のトライアル期間を経て、再面談。そこで審査があるというのです。
その後、里親の会に、継続してのワクチンの報告・週に一度写真を撮り送る。
もちろん、ワクチンは受けさせるけど、頻繁に写真を送るのは正直面倒だし、そこまで管理されなくてはいけないのか?と。

ハードルになってるな…と思ったのは、家族構成でした。

いろんな家族の形があります。
確かに高齢者が仔猫を飼うのはリスクが高いでしょう。
マッチングをするコーディネーターの役割というより、審判を下す感じの制度に、私は違和感・嫌悪感を覚えました。