国際ダンスデー・イン広島を企画されたデムヤコ範子さんは、
昨年末、最愛のご主人を亡くされました。
本当に予期せぬ出来事でした。

でもそのわずか4カ月後に、多くの人たちが心から楽しめる
素敵な交流イベントを開催されるのです。

私はデムヤコさんに、今年の初めに「命に限りはあるのか?」という問いの答えを
詩にしてほしいと頼まれました。

その詩はなかなか浮かんできませんでしたが、昨夜、突然浮かんできました。
ちゃんと答えになっていないかもしれません。
でも心を込めてこの詩を、デムヤコ夫妻に贈ります。

大切な人を失う
目の前の光を失い 暗い闇に包まれる
独り 暗闇に置き去りにされる……

なぜ 愛する命を奪うのか

ぶつけようのない怒りに
言いようのない悲しみに
生きる力を奪われる

ただ 息をしてるだけ……
抜け殻のようになる

しばらくの間
流れる時が 寄り添ってくれる

でも……
やがて 人は気づく
偉大なる光が 目の前から消え去った真の理を

あまりにも偉大なる光が輝いていると
そばにいる者は
自らの光に 気づかない
自らも輝けることに 気づかない

生きることは 魂にとってこの上ない学び
でも それと等しく
この世を去ることも 魂にとって大切な学び


志を果たし 去っていく魂もあれば
志半ばで 悲しくも去っていく魂もある

志半ばで去っていく魂は
自分以外の人に 志を託し譲る
自らが光り輝くよりも
人を光輝かすために この世を去る

私たちの魂は 本来 
自分のみのためではなく 
世のため 人のために 働こうとする

それは……
自我(エゴ)を失くし
自らの魂を 無我に導くため
それこそが 魂にとって何よりの喜び

この世を生きる者にとって
その人生は…… 
あまりにも 悲しすぎる
あまりにも むごすぎる

けれど この世を去っていく魂は 
喜びに 満ち溢れている
喜びで 輝いている

そして……
愛する人に 優しくささやく
これからは あなた自身が光り輝け
まわりの人と心をつなぎ みんなで輝け

それが 私の願い
それが 私の夢
それこそが 私の喜び


虹掲載写真はおたふくさんの作品です虹