それでも前へ
ずっと怖くて 前に進めなかった
ずっと怖くて 前に踏み出せなかった
ずっと怖がり続ける自分を持て余してきた
ずっと怖がり続ける自分と
どう向き合えばいいのか わからなかった
でも 自分の心がそうさせたのだろうか
あるとき 恐怖から逃れられなくなった
その恐怖を迎える明日しか選べなくなった
怖くて怖くてどうしようもなかった
でも 泣いても叫んでも
自分で乗り越えるしかなかった
誰にも助けてもらうことはできない
自分で乗り越えるしかなかった
恐怖と闘う日々が続いた
恐怖を吐き出したくて仕方がないから 咳が出る
喘息の発作のように咳が出る
咳が止まらない
胸が苦しい
心が苦しい
早く楽になりたい
この恐怖を乗り越えることができるのか
不安に思ってはいけないと思えば思うほど
不安に襲われた
泣きながら友に助けを求めた
泣きながら咳をし続けた
ご飯が喉を通らなくなった
でも その日は無情にも近づいてくる
時は私の気持ちにおかまいなしで
私とその日を どんどん近づける

そして とうとうその日が来た
それが自分でも 不思議だった
あれほど怖いと思っていたことが 怖くなくなっていた
そして 今
なんであれほど怖がったんだろうと 笑う自分がいる
改めて 思い込みの怖さを知る
自分を全然わかっていなかったんだと思う
自分を全然信じていなかったんだと思う
とにかく生まれてこのかた
ずっと抱えてきた恐怖はなくなった
それから数年が経った
また一つ 怖くて怖くてどうしようないものを
越えなくてはいけないときがやってきた
でも 今度は違う
どうしても前に進みたい
それでも前に進みたい
どうしても前に進みたい……
もう立ち止まってはいられない
どうしてもやりたいことがあるから
怖くて怖くてどうしようもなく足がすくんでも
それでも 一歩前に踏み出したい
すくむ足を うずくまって自分の手で押しやってでも
前に進みたい
そうしないと
自分が生まれてきた意味がないと思うから
そうしないと
自分がこの世を去る時 絶対後悔すると思うから
だからこそ 今度は自分で
恐怖から自分を逃げれなくした
その恐怖を迎える明日を自分で選んだ
そしたら 自分の中に新しい想いが湧いてきた
自分の中から恐怖を むりやり追い出す必要もない
怖がっている自分を 必死にかき消す必要もない
怖くて怖くてどうしようもないと思っていても
それでも進もうとしている自分がいとおしくなった
そう思ったら 心の中で暴れていた恐怖がおとなしくなった
恐怖は私の心の隅に ちょこんと腰をおろしてくれた
心が落ち着いた
何年もずっと抱えてきた恐怖を感じなくなった
何年もかかったけど一歩前に進めた

そして気づいた
最初の恐怖も このたびの恐怖も
自分が怖がっているものは
表面上の仮の姿だと
本当はその奥に 自分が本当に怖がっているものが隠れている
その恐怖を真正面でとらえる勇気がなくて
自分が怖がりやすいもので隠しているだけなんだと
だから
自分が本当に踏み越えなければいけないもの
自分が本当に乗り越えなければいけないもの
それを心の真正面から見つめよう
それを心の真正面でしっかりとつかもう
だからこれから先 また
目の前に足のすくむような恐怖が待っていても
目の前に一歩も踏み込めない恐怖が立ちはだかっても
自分が本当は何が怖いのか
自分は本当は何を怖がっているのか
勇気を出して 見つめよう
勇気を出して 考えよう
これから先
足が震えて先に進めないと思っても
それでも 想いを遂げるためならば
それでも 明るい未来のためならば
それでも一歩
勇気をもって踏み出したい
それでも前へ
それでも前へ 進んでいきたいと思う
それでも前へ
それでも前へ 進んでいこうと思う

掲載写真は、たっちゃんさんのブログ『石内の四季』よりお借りしました。http://blog.livedoor.jp/qnxjq020/
ずっと怖くて 前に進めなかった
ずっと怖くて 前に踏み出せなかった
ずっと怖がり続ける自分を持て余してきた
ずっと怖がり続ける自分と
どう向き合えばいいのか わからなかった
でも 自分の心がそうさせたのだろうか
あるとき 恐怖から逃れられなくなった
その恐怖を迎える明日しか選べなくなった
怖くて怖くてどうしようもなかった
でも 泣いても叫んでも
自分で乗り越えるしかなかった
誰にも助けてもらうことはできない
自分で乗り越えるしかなかった
恐怖と闘う日々が続いた
恐怖を吐き出したくて仕方がないから 咳が出る
喘息の発作のように咳が出る
咳が止まらない
胸が苦しい
心が苦しい
早く楽になりたい
この恐怖を乗り越えることができるのか
不安に思ってはいけないと思えば思うほど
不安に襲われた
泣きながら友に助けを求めた
泣きながら咳をし続けた
ご飯が喉を通らなくなった
でも その日は無情にも近づいてくる
時は私の気持ちにおかまいなしで
私とその日を どんどん近づける

そして とうとうその日が来た
それが自分でも 不思議だった
あれほど怖いと思っていたことが 怖くなくなっていた
そして 今
なんであれほど怖がったんだろうと 笑う自分がいる
改めて 思い込みの怖さを知る
自分を全然わかっていなかったんだと思う
自分を全然信じていなかったんだと思う
とにかく生まれてこのかた
ずっと抱えてきた恐怖はなくなった
それから数年が経った
また一つ 怖くて怖くてどうしようないものを
越えなくてはいけないときがやってきた
でも 今度は違う
どうしても前に進みたい
それでも前に進みたい
どうしても前に進みたい……
もう立ち止まってはいられない
どうしてもやりたいことがあるから
怖くて怖くてどうしようもなく足がすくんでも
それでも 一歩前に踏み出したい
すくむ足を うずくまって自分の手で押しやってでも
前に進みたい
そうしないと
自分が生まれてきた意味がないと思うから
そうしないと
自分がこの世を去る時 絶対後悔すると思うから
だからこそ 今度は自分で
恐怖から自分を逃げれなくした
その恐怖を迎える明日を自分で選んだ
そしたら 自分の中に新しい想いが湧いてきた
自分の中から恐怖を むりやり追い出す必要もない
怖がっている自分を 必死にかき消す必要もない
怖くて怖くてどうしようもないと思っていても
それでも進もうとしている自分がいとおしくなった
そう思ったら 心の中で暴れていた恐怖がおとなしくなった
恐怖は私の心の隅に ちょこんと腰をおろしてくれた
心が落ち着いた
何年もずっと抱えてきた恐怖を感じなくなった
何年もかかったけど一歩前に進めた

そして気づいた
最初の恐怖も このたびの恐怖も
自分が怖がっているものは
表面上の仮の姿だと
本当はその奥に 自分が本当に怖がっているものが隠れている
その恐怖を真正面でとらえる勇気がなくて
自分が怖がりやすいもので隠しているだけなんだと
だから
自分が本当に踏み越えなければいけないもの
自分が本当に乗り越えなければいけないもの
それを心の真正面から見つめよう
それを心の真正面でしっかりとつかもう
だからこれから先 また
目の前に足のすくむような恐怖が待っていても
目の前に一歩も踏み込めない恐怖が立ちはだかっても
自分が本当は何が怖いのか
自分は本当は何を怖がっているのか
勇気を出して 見つめよう
勇気を出して 考えよう
これから先
足が震えて先に進めないと思っても
それでも 想いを遂げるためならば
それでも 明るい未来のためならば
それでも一歩
勇気をもって踏み出したい
それでも前へ
それでも前へ 進んでいきたいと思う
それでも前へ
それでも前へ 進んでいこうと思う

掲載写真は、たっちゃんさんのブログ『石内の四季』よりお借りしました。http://blog.livedoor.jp/qnxjq020/