ボロボロの車いす

２年前の夏、君はペルテス病と診断された。

あの日から、思いっきり走り回る自由を奪われた。
ベッドに寝て、両足におもりをつけて牽引した。

Ａ型装具に両足をはめこみ、車いすに乗って小学校に入学した。
ママは毎日、小学校への送り迎えをした。

「サッカーがしたい」と言った君を抱きしめて、涙を流す弱い父だった。
装具や車いすを、君は一度も嫌だと言わなかった。

友達が、先生が、みんなが助けてくれた。


長かった２年間
君はようやく車いすから解放された。
レントゲンには大腿骨の骨頭がきれいに
映っていた。

君は今年の七夕の短冊に「海猿になれますように」と書いたね。
「なんで？」と聞くと君は「たくさんの人を助けたい」と言った。

7・16「さようなら原発１０万人集会」

7・14　中日新聞より



7・16「さようなら原発１０万人集会」に家族で参加しました。
主催者発表で17万人と聞きました。
署名、カンパ、そして歩いた。
小室さんの「出発の歌」を聞きながら・・・
どうしても参加せずにはいられなかった。
天国のキヨシローもそこにいたと思う。

小学生の子供は疲れ果てたようだったが
それでも真剣に語りかける大人たちの声を
じっと聞いていた。
やはりＮＨＫは夕方のニュースでも一切放送なし。




翌朝の中日新聞は1面に出ていました。

長男の左足

長男のペルテス病は左足である。
この３月のレントゲン検査で、大腿骨頭の再生の状態がかなりはっきり
確認でき、A型装具から解放された。
とはいえ、今が一番大事な時期である。

整体師の父は、息子の体のチェックをする。


この写真は施術前、左足の位置が低いのがわかる。（大腿骨頭の後方転移）



この写真は施術後、左足の位置が同じになる。
（おもにAPP法の　背面片足牽引と足関節回転および体幹ゆらし牽引を中心に施術）
当然、彼の元気いっぱいの一日を終えると、前の写真に戻るがそれでもあきらめずに
施術を続ける。

君のおかげで、父はたくさんの学びができるよ。

「君と一緒に走る事」これが　ささやかで一番の夢です。