「金メダル男」(2016)
一等賞になることにとりつかれた男の半生を描く。全体的にはコメディ。でも結局何が言いたいのかわからなかった。人生何が起こるかわからない、一生挑戦し続ける!ってことかな。内容も笑えるというよりかは何だか主人公が切なくて・・・。知念くんの運動神経を活かしたシーンがいくつもあり、ハマり役だな~と思った。チョイ役含めキャストが華やか。
「去年の冬、きみと別れ」(中村文則)
映画版の「必ず騙される」という宣伝が気になったので、まずは原作を読んでみた。ストーリーや設定、最後のどんでん返しは面白いのだけど書き方が非常にわかりづらい。主人公と恋人など事件に関係ない登場人物も多い上、説明や描写が少なめでコロコロ語り手が変わるからかな?語り手変わっても一人称だったりするから、今はどの視点なのか把握しようとしていたらラストシーンになっていた、という感じ。映画では多少設定を変えてわかりやすくしているみたいなので、見てみようと思う。
「怒り」(吉田修一)(映画:2016)
初めて吉田修一さんの作品を読んだけど、登場人物は多めだけど読みやすい文章で、これをきっかけに他にもたくさん読んでみようと思った。
ある事件の犯人と疑われる3人の男を巡るそれぞれのエピソードや人間関係を描く。3人それぞれが疑わしくて、早く読み進めたくなってしまう構成はすごいなと思うけど、冒頭のショッキングな事件で惹きつける割には、動機や結末など事件としてはスッキリしない・・・
ミステリ要素というよりは「愛する人を疑わなければいけない」人々の葛藤を描く人間ドラマなんだなぁ。同じ事件の犯人と疑われた男たちだけど、その結末は三者三様で切ない気持ちが残る。「怒り」というタイトルがふさわしいのかは疑問。
映画版も観たけど、原作に忠実でまとまっている。映像である分、よりショッキングなシーンも多い。犯人の狂気の描写が原作よりも多いのと、泉の絶叫で終わるところが、映画版の方が「怒り」という感情が伝わってくる感じがした。
「さよなら渓谷」(吉田修一)
「怒り」と比べるとちょっと読みにくさもある。淡々としているというか引き込まれる感じがないというか、、結末もよく分からないというか。これも冒頭の事件で物語が始まる割には、その後の流れにほとんど関係ない。事件の方が気になる!これならいっそ隣人の事件を描かずに心理描写を細かくして主人公夫婦の人間ドラマだけにスポットを当てた方がよっぽど良いと思う。




