乙一 「僕のつくった怪物」

久しぶりの乙一さん作品!
ということで楽しみにしてましたが、結構がっつりファンタジーでした。

いじめにあっている兄弟が絵本の中に入り込んでしまい、自身が造り出した怪物と闘うお話です。

私自身ファンタジーは苦手ということもあり、カタカナの登場人物や絵本の中の設定等ちょっと入り込みにくかったな。
翻訳された児童文学を読んでいるかのような文体だった。

最近は中田永一名義の作品しか読んでいなかったため、
久しぶりに乙一のダークな部分を期待したのだが…
ぐいぐい引き込まれるような残酷さ、ミステリアスさ、切なさっていうのは感じられず。

そして長編というのも長く感じてしまったし。

乙一さんどうしてしまったの?
とまで思いかけたけど、
ここのところ黒い要素は山白朝子名義で発表しているというのを聞きましたので、
そちらを読んでみようと思います。

やっぱり乙一さんには王道ファンタジーではなく、デビュー作からもうかがえるような予想を越える鬼才ぶりを期待してしまいます…

こちらは3部完結だそうです。
このまま普通のお話で終わりそうにはないなとは思うのですが、
別段続きが気になるわけではないので私はこれで終わります。