逃亡 | 与那国フィールドノート

逃亡

今、ほっと一息ついているところです。

なぜなら、逃亡した愛馬をたったいま捕獲し、継牧(けいぼく)し直してきたところだから・・・

ふぅ。


雌の発情期にあたる今の季節は、種馬の管理には注意しなければなりません。

時には繋いであるロープなど引きちぎって、はるか離れた場所にいる雌馬のもとへまっしぐらなんてこともあるからです。


与那国フィールドノート

オモガイ(ウブガイ)をつけたヨソの種馬。


オモガイとは主にシマグワの木で作られた馬を制御するための道具です。

左側の木の下端からロープを伸ばし、そのまま適当なところ(おいしそうな草のあるところ)に繋いでおきます。


あろうことか、今朝の愛馬はこのオモガイから抜け、どこかへ走り去っていたのでした。


ようやく彼を見つけたのは、追い込む場所もない開けたサトウキビ耕作地帯。

先日の種付けの興奮が冷めやらないからなのか、疾風の如く縦横無尽に走り回って手がつけられません。

昨日とは一転、びゅうびゅうと吹き付ける強い北風にも気が立っているようです。


ようやく捕獲用のロープを首にかけることができたのは、逃亡に気づいてから3時間後。

そしてオモガイをはめれば、ピタリとおとなしく従順になりました。

今までのはいったい何だったのだ。

ほんとオモガイは不思議な馬具です。