不安は現実のものに。 | 与那国フィールドノート

不安は現実のものに。

昨夜のシロアゴガエル調査。

鳴き声情報のある場所で、他の場所で録音したシロアゴガエルの鳴き声を流します。

すると・・・

グッ、グッ。

ギィ~。

間をおかず鳴き返してくる聞き慣れない声。


情報はやはり確かだったのです。

シロアゴガエルは確かに与那国島に侵入していたのです。


どうやら樹上にいるようで、道路から一段下がったところに流れる水路(今は水はないが。)に降りて、捕獲を試みる事にしました。


すぐ近くの樹上にいるのは分かるのですが、なにせ蔓植物の絡みつく雑木の上。

なかなか見つけることができません。


木に登って懐中電灯を消して待ち、再び鳴き出したあたりを照らして目を凝らします。

何度かそんなことを繰り返していると・・・


いたっ!


樹上3~4m。枯れ蔓に止まっていますが、保護色になっていて目を離すと見失ってしまいそうです。


茂みの中を慎重に捕虫網をくぐらせて、なんとか捕獲。

扁平な体型でアゴの白いラインが特徴。

指先には発達した吸盤があり、主に樹上で生活しています。


足元には、何頭もの与那国島固有種、ヨナグニハヤシウマがいました。

地上で生活していますが、岩壁や樹幹を登ることもあり、シロアゴガエルに捕食される可能性も考えられます。

今まさに、与那国島固有の生態系に、新たな外来生物の侵略が及ぼうとしています。



その後、何カ所か場所を変えて調査を行いましたが、鳴き返してくる声はありませんでした。


最初の満田原で鳴き返してきたのも、1個体のみ。

5月の情報もほぼ同じ地点で1個体のみ。

しかし、すでに2ヶ月が経過しています。同一個体で、侵入した唯一の個体である保証は何もなく、

徹底的な調査、監視を継続しなければ、いっそう与那国島の自然が衰退、荒廃していくことは目に見えています。


シロアゴガエルが与那国島に侵入した背景には、石垣島での蔓延が考えられます。

何としても駆除に成功して欲しい。