水不足が心配 | 与那国フィールドノート

水不足が心配

24日、沖縄地方が梅雨明けしました。

2週間遅れで梅雨入り、例年より6日早い梅雨明けだそうです。

あまり雨が降ったとも思えず、今後の水不足が心配です。


とある森に入りました。

先人の築いた石積みのダムが今なお残る森。

幾筋もの沢を誘導して水を溜め、山裾の水田の水源となるはず・・・

ですが、現在の沢の水量の何と少ないことか!

やや深くえぐれた場所に僅かに水が溜まっているのみ。
上流から落ちる水は岩の上を濡らす程度で、とても一本の繋がった流れをつくるほどにはなりません。

梅雨明け直後だというのに、なんということか。


このような場所には、ヨナグニカタヤマガイ(固有種)、トゲアシアメンボ(北限種)、ヨナグニアシナガミゾドロムシ(固有種)、オキナワオオミズスマシ(原名亜種)などが生息し、与那国島独特の生物相が息づいています。


25日、最もよく目についたのがトゲアシアメンボです。

大型のアメンボで(オスの方がより)、中脚の腿節にトゲがあるのが和名の由来です。

よく飛ぶアメンボで、驚かすと水面からパッと赤褐色の後翅を開いて飛び立ちます。

水量の少ない不安定な場所に生息しているので、頻繁に飛んで移動しているのかも知れませんが、

閉鎖的な薄暗い水辺に依存して生息するので、森を飛び出してまで移動はしません。

先ほどあげたいずれの生物たちもそう。

だからこそ、失ってはならない自然環境なのですが、島全体で進む湧水の不足や枯渇はどうしたものか。