与那国島固有のカマドウマ
夜の沢へと出かけました。
森の中の沢沿いは、湿度がとても高い。
このような場所をカマドウマは好み、今晩は与那国島固有の2種を観察するのが目的です。
カマドウマって何?
沖縄に住む人には馴染みがないかも知れませんが、本土では人家に侵入することも多い馴染みの虫で、かまど周辺でよく見られ、発達した後脚でピョンピョン飛び跳ねることから竈馬の名前があります。
俗に言う“便所コオロギ”ですな!
沖縄に分布する種は、まず人家に侵入しませんが、洞窟性の種も多く、大きな亀甲墓の中が絶好の住処になっていることもあるようです。
グソーウマ(あの世の馬)と呼ぶ地域があるそうですが、その由来はこんなところから来ているのでしょうか?
最初に見つけたのはヨナグニアメイロカマドウマ。
しかし、結局、この一頭のみ。
たいていの場合、各齢の幼虫から成虫まで同時に見られます。おそらく周年発生だと思われますが、今は少ない季節なのでしょうか。
次に見つけたのはヨナグニハヤシウマ。前種に比べてかなり大型です。
こちらはいくつも見つかりますが、すべて成虫で♂は一頭のみ。
沢沿いからやや離れた場所でも見つかるので、前種よりも乾燥に強いのかも知れません。
両種とも詳しい生態については調べられていません。
日本ののカマドウマは2003年に分類学的な成果が発表され、一度に38種4亜種もの種が新種として記載されました。
それまで、よく知られた昆虫でありながら、誰も詳しく調べようとしなかったのです。
生態面についてはこれからの課題となっています。