ちょい切→甘
大野さんてば、ほんと鈍感。
なんなの。
こんなにアピールしてんのに、なんで気づかないわけ?
今は楽屋で、大野さんの隣に座ってる。
さりげなく大野さんの肩にもたれかかって、綺麗な手に俺の短い指を絡めてみた。
それが30分くらい前。
なんにも反応しないから、ほっぺなでたり唇つんつんしたり。
挙げ句の果てには、大野さんの膝の上に向かい合って座り、おデコとおデコをくっつける。
な、の、に‼️
「にの、おいら眠みぃから、どいて」
はあぁー!?
こんな、こんな可愛く恋人がかまってアピールしてんのに‼️
「うわー。智くん、それはないよ」
ほら!
翔さんだって言ってますよ!
...鼻血が垂れてんのは気づかないふりして。
「おーのさん」
「...んー?」
もう半分夢の世界の大野さんは、話すのも面倒くさそうに、適当に首を傾げた。
知ってるよ。大野さんが眠いのなんて。
だって昨日は、朝から夜中まで海の上にいたんだもんね。
ていうか、今日、かな?
久々の休みだから、そうなるのかもしれないけど。
大野さんだけが休みじゃないのよ?
俺だって、オフだったんだから。
意味わかるでしょ?
久々の、2人のオフ。
普通、恋人ならデートとか、デートとか、...デートとか!
やることがあるでしょう?
目頭が熱くなって、鼻の奥がツンとする。
あぁ、やだ。
こんなことくらいで泣くなんて。
女々しいにも程がある。
顔を見られたくなくて、大野さんの首すじに鼻を埋める。
「なんだ、和」
ゆっくりと黒い腕が背中に回ってきて、俺を抱きしめた。
そして囁いた。
「寂しかったの?」
「...そーですよ。言わなきゃ分かんないんですか」
「ふふ。かぁいい、和」
「俺が可愛いなんて、言われなくても分かります」
「和」
不意に、さっきよりも少し低い、真剣な声で呼ばれた。
呆れちゃった?
面倒くさくなった?
俺はぎゅっと目を閉じた。
「おいらね、和がすきだよ。だから、魚あげたかったんだ。」
「...は?」
さ、さか、魚...?
なにそれ。
大野さんにとって、魚は結婚指輪くらいの価値があるの?
え、?
だから、え、え?
「和、結婚しよ」
「は、え、やっ、あの...」
「いやーん!あつーい!」
相葉さんがケラケラわらってるけど、そんなん気にしてられない。
これはなに?
プロポーズ...?
赤くなる俺をよそに、大野さんは俺を抱きしめたまま寝てしまった。
「ちょ、ちょっと寝ないでよ!んっ!?」
唇に温かくて柔らかい感触。
それが消えると、今度は大野さんのどアップ。
「、え、あ、あんた...!」
俺が吠える頃には、大野さんはもう寝てしまっていた。
なによ、それ。
訳分かんない。
だいたい俺ら、男同士だし。
結婚できるわけないじゃん。
なのに、...もう!
嬉しくないわけないでしょ?
だから嫌なの。
大野さんはいつも、俺の想像を超えてしまう。
知らない内に、主導権は大野さんにうってる。
あの人は、無意識に俺の気持ちに応えすぎてる。
そんなの、俺はできない。
俺は大野さんの期待に応えられないのに、なんで、そんな、優しいの。
「俺だって、...好きですよ。」
この後なぜか大野さんが起きて(寝てなかった)、押し倒されたのは言うまでもない。
「お前ら、いい加減にしろよ。もう収録始まんだぞ」
小さい声で言うところが、本気で止めようとしてないんだなって。
優しいね、潤くん。
でもこの獣はとめて欲しいかな。
end
すいません。
終わらせ方が雑すぎて...。