※先に
この記事では、出生前診断(NIPT)や障害を持つ胎児に関する
個人的な考え方など、繊細な内容に触れています。
現在妊娠中で今の妊娠に不安を感じてしまう方や、その他不快感を感じる方は
閲覧を避けて頂ければと思います。
胎児の生命の選択をしたいとか決してそんな風に考えているわけではありません。
傷つけてしまう方がもしも今後いらっしゃるようでしたら
この記事は削除します。
●6日
BT62
夫と結婚する前、むしろ交際するよりもうんと前、
私がまだ結婚も出産も何も意識していない20代前半(もしくは10代後半の頃だったかな?)。
母から
‘将来もしも赤ちゃんができる日が来たら、絶対に羊水検査は受けなさい’
と言われた事があります。
(当時は新型出生前診断NIPTというものがなかった)
その事と、また今回の妊娠が35歳の時の卵という年齢的な事があり
私はこの妊娠ではかならず新型出生前診断NIPTを受ける
と決めていました。
ただ、夫はNIPTを受ける事に当初はあまり前向きな考え方を持っておらず、
‘せっかく授かった命なのだから何があれ産んであげるのが務めだ’
というような考え方でした。
しかし私はそんな夫に
‘もしもおもちに何か障害が見つかったら私は絶対に産まない’
と かなり強めに宣言をしていました。
元々私のいう事に強く反対したりする人ではないので
最終的には認めてくれ、理解を示してくれた夫。
新型出生前診断NIPTは、妊娠した全ての女性に与えられた
自分のお腹の子の状態を知る事ができる権利です。
しかしいざ検査を受けるにあたり、
週数を重ねるにつれ
そして毎朝おもちの力強い心音を聴く度
もしも胎児に何らかの障害があった場合
自分の意思でこの妊娠を終了させる
という決断が 果たして自分に何の後悔もなくできるのかと
少しずつ疑問が生まれてきました。
その後一生妊娠できなかったら?
おもちを産んでいればよかったと思うんじゃないか、
でも例え障害を持って生まれてきたとして
おもち本人が一生苦労し、周囲の人も巻き込んで大変な育児をして
果たして自分にそんな子を育てられるのだろうか。
以降2人目を希望した場合
障害をもつ1人目の子で手一杯になってしまい、2人目の子が寂しい想いをするのではないか。
今回の妊娠を何らかの理由で自ら諦めた場合(流産や死産等の不可抗力を除いて)
おもちの命を自ら絶ったことを忘れられる事なく一生後悔し
罪の十字架を背負いながら生きていかなければならないのではないか。
いくら考えてもその答えは見えないまま
検査結果を開く日を迎えました。
今回検査を受けるにあたり、様々な方のブログや体験談を本当に沢山拝見しました。
陰性だったので命の選択を迫られる事は 結果なかったのですが
生まれてくる命の大切さ尊さ重さ
様々な事を深く考えさせられたこの数週間。
‘子から教わる事は多い’
というけれど、まだお腹の中にいる頃から教わる事だらけなんだなぁと
改めて実感したのでした。
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自分でも鼓動が大きく聞こえる程心臓バクバクしながら開いた結果は
陰性
男児
おもち
これからもお腹の中で大切に育ててあげるからね。