皆さんこんにちは、バロです。

モノクロルームのツリーには、毎年12月20日くらいに赤い大きな靴下が掛けられるんだ。

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この靴下を見ると、アロが初めてモノクロルームでクリスマスを迎えた時の事を思い出すんだ。
今日はその話をするね。



もう何年か前の事だよ。
その年も、らとくまがツリーに靴下を掛けたんだ。そしてアロに、欲しいプレゼントを手紙に書いて、この靴下に入れるように言った。
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書いた手紙は、サンタベアの双子がサンタさんに届けてくれるから、って。
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アロは迷うことなく、こう書いたんだ。

「こえ」って。

アロ、生まれつき声を出せないからね。
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そして、手紙を靴下に入れようとしたけど、小さくてうまく入れられなかった。
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アロの手紙が落ちているのを見つけたバロ達は、悪いと思ったけど、中を見ちゃったんだ。
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「声」と書いてあるけど、いくらサンタクロースでもそんなプレゼントは届けられない。
だからみんなで一生懸命考えた。
何か他のものでアロの声の代わりをできないかな…


そうしたら、誰だったかは忘れたけど、こんな名案が浮かんだんだ!
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ツリーについたベルのように、音の鳴る物をアロにつければ良いって!

そしたら、アロが困った時も、嬉しい時も、すぐに誰かが気がついてあげられるからね。


バロ達は、アロの手紙をこっそり書き換えた。
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サンタさんに、バレないように一文字ずつ交代して書いたんだよ。そして、なにもなかったように、靴下の中に入れたんだ。


クリスマスの朝、アロに小さな鈴が届いた。
すぐにみんなで、アロの首輪につけてあげたよ。
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これで、みんなにアロの気持ちが伝えられるね。
アロ、とても喜んでた。みんなもとても喜んでた。



あのクリスマスから、アロの鈴は、ずっと首輪についている。



不思議な事が1つあるんだ。
サンタさんに送ったあの手紙、なぜからとくまが持っていて、クリスマスが近づくと、毎年必ず出して見てる。
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聞いたら、特別に返してもらったんだって。らとくま、すごいね。

今年ももうすぐクリスマス。
プレゼント何にしよう…。

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タロ「ねえねぇ。タロ、ボールにしようかな〜!ハロは?」
ハロ「んーー?えーーっと、どうしようかな〜?」
パロ「みんなお菓子で統一しよう!そしたら、サンタさんいろんなお店をまわらなくて済むでしょ!」


バロは本当は本が欲しいけど、サンタさん忙しそうだから、パロの意見に賛成しようかな…。


皆さんのところにも素敵なプレゼントが届きますように。