自分の障害者仲間で33歳の男がいる。
彼は、指は完全には開かないが、開こうとすると指が動くのである。
「お前、リハビリちゃんとやってるか?」「だってうけるとこないんだよね」
「リハビリはうけるんじゃないぞ、自分でやるもんだよ」
「それだけうごくんだからもったいないじゃん。ちゃんとやればふつうにうごくようになるんだぞ」
「普通に動ければいいだろう?」「ん?別に今のままでいいよ」
それを聞いたときに腹が立った。なんて向上心がない奴だと。
でも、その考えは間違ってた。
かれは赤ちゃんの時の脳出血が原因の右麻痺である。
だから30年以上のベテランです。
物心ついたときにはすでに片麻痺であった・。
だから、普通に動けることを知らないのである。
歩きも小走りならできる状態。
歩いてる姿は少しビッコひいてる感じ。
彼はこの暮らしに慣れきっている。
だから違和感がないのである。
手も、左だけで器用に使っている。
でも、もったいない。
リハビリやればきちんと動くようになりそうだ。
だから今はチキンとやらせてる。
お節介かもしれないが、普通に動かす喜びを知ってほしい。
そして普通がどんなに楽かも。
