COLDPLAYを初めて聞いたのは、じつはここ1年くらい。最初の感想。

「古っ!」

言ってしまえば、私の良く使う表現そのままで、80年代臭いということ。私の、というか30代も半ばの人のロックとかポップスに対する原風景は、どうしたって80年代から90年代初頭。ノスタルジーも含めて、その感覚にはどうにも反応してしまう。それを古いというのであれば、COLDPLAYは古い。

そうかねえ・・・

昨日、KEANEのHOPES & FEARSを聞きながらライナーノーツなんとなく読んでいたら、ロッキンオンのライターだかが珍しくいいこと書いてる。煎じ詰めて言うと、80年代以降、クロスオーバーというジャンルがもてはやされて以来、そういうギミックの巧みさがロックの価値として大きくフューチャーされすぎて、メロディーというものが閉塞しすぎちゃいないか。COLDPLAYは、そこに新ためて愚直に向かっている、と。

そうかもね。

パクリだなんだと言われるけれど、そもそも本人達がそれを公言しているのだし、だいたいポップミュージックなんて出尽くしたアイデアの拡大再生産を巧みに行いながら、そこにどれだけ新しい印象を立ち上げられれるかが勝負だったりするでしょう。

いいんじゃないかな、COLDPLAY。
私は素直に気持ちいいから。そういうことなんじゃないの?

そういう意味では、ジェリーフィッシュなんて気が付いたら空中分解していたけど、あらためて腰を据えて聞いてみたいよなあ。