これ持ってたころは、小学生でしたね。うちはテレビゲームとかそういうの買ってくれなかったんですが、唯一これ一つだけ買ってもらいました。今でも実家のどっかにあるはずなんですが、壊れていた気がします。

ということで、急に欲しくなって落札。3000円くらい。

腕は衰えてないね。
永遠にゲームオーバーにならない感じです。会社でピコピコやってると、単純なゲームだけに没頭してしまい、あっという間に時間が。。。やべえやべえ。


でも、そのまま続けても、本当にゲームオーバーにならないなんてことがあるわけがない。いずれゲーム機を机に置く時がくる。

ご飯たべないとね。

トイレにも行かないと。

お風呂も入って。

電池もいつか切れる。


疲れて机に置く。勝手にゲームは進み、ワンミス、ツーミス、スリーミス、GAME OVER


画面はそのまま、GAME OVERのまま止まって。
でも、リプレイボタンで、またゲームスタート。


ゲームはいつか終わる。
おわるから、次のゲームへ進む。

人は馬鹿だから、メリーゴーラウンドのように、同じところをぐるぐるまわる。それでも、メリーゴーラウンドは美しく、ひと時の夢のごとく。

降りてしまったメリーゴーラウンドを振り返ると、その華々しいライトと音楽から離れていく自分が、とても悲しい。

もう一度乗りたい。
もう一度乗ろう。

いいよ、なんど乗っても。

だってメリーゴーラウンドは、美しく、ひと時の夢のごとく。
どうしてなんて聞かないでよ、だって美しいと思うのだから。

その街角を曲がると、誰もが突然にメリーゴーラウンドのきらめく遊園地を見つけてしまう。そうしたら乗るしかないよね、メリーゴーラウンドに。

ぐるぐる回り、時間がきたら止まる。
降りてしまったメリーゴーラウンドを振り返ると、その華々しいライトと音楽から離れていく自分が、とても悲しい。

遊園地を見つけた街角から、歩いてきた方を見直してみてもいいかもね。いつも歩く道を、反対から見たら結構キレイかも。

家の明かりをそっと灯して。

ゆっくりとイスに座ろう。

それから机の上に、そっと右手を伸ばして、最初に触れたものを握り締めよう。


写真はとったかい?メリーゴーラウンドの。
イカした写真を撮ったかい?

いいさ、握り締めたのと反対の左手で、写真をこっそり盗み見ても。


みんなそうやって撮りためた写真を、アルバムに入れている。
大切なアルバムがあるから、人はいつも右手で触れたものを、もっと強く握り締められる。


愛がすべて。
すべての川は、いつか海へ。
行き着く先は、どこへやら。







私は初恋の人に振られました。
泣いたなあ、あの時は。いまでも好きですけどね。宮田さん、あなたのことだよ。

私は、別れた妻を、いまでも愛してます。
喧嘩し、憎んで、そして浮気もして。
それでもまだ愛しています。いまもあの笑顔を思い出せる。

その愛がいまでもあるから、ただの思い出なんかじゃないから、私はいま一緒に手をつないでいる人のことを心から愛していられると思う。

人を愛したことを、次の愛のために否定するなんてありえない。
その愛とともに、次の愛を抱きしめる。

次の愛は新しい愛かもしれないし、なじみの古い愛かもしれないし。
時が来れば、わかること。





ひとやすみ。
ゲームウォッチにでも没頭して。
おわらないゲームだって、あるんじゃないかな。