一つ嘘をつくと、その嘘を隠すために30の嘘をつかなければならなず、そしてその嘘を隠すために更に900の嘘をつかなければならない。



嘘か真か。



海辺に女の子と座って人生について語ると、何故か嘘をつかないような気がします。

ノスタルジーはいつも嘘をつく。
だから過去は面白おかしく、美しく。
だから嘘に騙されて、いい大人が盗んだバイクで走り出す。

けっこう気持ちいいのね。



嘘か真か。

その問いが、いつも問い返してくる。

問題は、嘘か真か、ではない。
その問いを問うことそのものの意味を問わねばならない。



振り返れば、なにもない。
ノスタルジーはいつも嘘をつく。
だから過去は面白おかしく、美しく。
だから嘘に騙されて、いい大人が盗んだバイクで走り出す。

鬼さんこちら、手の鳴る方へ。

海辺に女の子と座って人生について語ると、いつも嘘をつく。
それが、嘘でなければいいのにと、いつも思う。
となりに座った女の子は、僕のことを嘘つきとは言わない。
僕は、星の数ほどの嘘をつく。
だから嘘でないものを拾い集めて、いつかあの子にそれを見せて、嘘をついてごめんねと言わないといけない。

鬼さんこちら、手の鳴る方へ。

手の鳴る方には、嘘つきしかいない。