復活初日ですが、すでに23時過ぎです。早く会社から帰ればいいのに・・・

さて、以前からこのブログにチョイチョイと顔を出してくれていましたバナナ牛乳さんからメールが来まして。
そしたらヤフーメール使っているからかなんだか、送信メールにアイドリングストップがどうのこうのというヤフーの宣伝が勝手に張り付いていました。てなことで以前からの疑問。


アイドリングストップは本当に意味があるんかいな?


まあ、たまーに目にする話題です。結局は結論なんてないんですけどね。
とりあえず公的なデータを幾つか。

【環境庁】-----------------------------------------------------------------
エンジンの始動時には、一般に排ガスの量が増えます。この時の排出量は自動車の
種類によって異なりますが、ディーゼル車における窒素酸化物(NOx)の排出量の調査では、20秒強のアイドリングに相当する量だったという結果が得られています。

アイドリング10分間あたり  燃料消費量   二酸化炭素排出量
                          (炭素換算)
乗用車(ガソリン車)     0.14 リットル        90g
小型トラック(2トン車)   0.08~0.12リットル    58~87g
中型トラック(4トン車)   0.13~0.17リットル    94~120g
大型トラック(10トン車)   0.22~0.30リットル   160~220g

【東京都の実験データ 00.1.8】---------------------------------------------
自動車のアイドリングストップの効果を測定。東京都環境科学研究所 横田研究員グループのまとめによる。

大型ディーゼル車の場合
 ・始動1回で排出される排ガスは
  NOxは最大23.6mg、これはアイドリング3.3秒に相当する。
  CO2は最大0.98mg、これは2.7秒に相当する。

 ・大型ディーゼル車は3秒以上停止すれば効果がある。

ガソリン車の場合
 ・ガソリン車は5秒以上停止すれば効果がある。

共通
 ・アイドリングを継続するときは、オートマチック車ならギアをN(ニュートラル)に
  すればCO2の排出が下記のように減った。
   ・ディーゼル車なら 26%
   ・ガソリン車なら  10%

---------------------------------------------------------------------------

ということですが、なんで環境庁と東京都だけ出したのかといえば、要は代表例だと思われるからです。県のウェブサイトなど公のところでは、環境庁の調査がベースと思われる記述が多いようです。

で、見れば分かるとおり、環境庁の記述と東京都の記述では、その効果の数値に大幅な隔たりがあります。東京都に近い値を出しているサイトも見受けられますが、どちらかというと少数派です。


で、どっちがホント?


個人的、かつ現実的には、たぶんどっちもウソです。
例えば、車の運転中はエアコンつけたりしてますよね。どの程度かはともかく、そのコンプレッサーの再始動なんかにもエネルギーは使うわけです。冷凍車なんて、デカイ保冷用の装置くっつけてたりしますよね。そういう実際の運用状況は考慮の対象にされてないです。どれほどの影響があるかはわからないし、殆ど影響ないのかもしれませんが、少なくともそれを想定はしていない。
また先の保冷車もそうですが、測定する車種によって出てくる値はかなりばらつくはずです。もっといえば、その車の年式やエンジンの状態によってまったく数値は異なります。

いや、そんなこと言うと規準なんて作れないじゃないか、って?
そりゃそうですが、どんな運行状況を想定し、どんな車種を基準にして、そしてその状況や車が規準だといえる根拠が提示されないならば、詳細分からないデータを並べられても、そんなものはデータとは言わない。
もしも沢山のデータを取っているのであれば、そのデータに車種やら年式やらエンジンの状態なんかにバラつきがでるのは当たり前ですが、そこからある程度の標準偏差くらいとって、数値の妥当性を見せるくらいはやれって。
ていうか、できないよな、そんなの。だって、どうせそんな沢山のサンプル数とってないもん、たぶん。確かめたわけじゃないけど。データを取ったサンプルの妥当性も曖昧で、しかもろくな母数もないのに、集計されたデータの信憑性を信じろって言われても、おまえアホかって話しでしょ。だってそこで恣意的にサンプルの属性をコントロールされてたら、どうすんのさ。


でもって、いずれにせよ東京都のデータはおよそ信用ならんね。
なんでか?そりゃ石原の大号令のもとディーゼル車の規制なんかやってるからですわ。

なんで?だってディーゼル規制するにしても、窒素酸化物やら浮遊粒子状物質やらの話は熱心にするけど、温暖化の元凶の二酸化炭素の話はさっぱり。まあ当たり前ですけどね。


だって、小排気量であれば二酸化炭素の排出量はディーゼルの方が少ないんだもん。


そんなこと話題のメインにすえたら、ディーゼル締め出せないじゃん。環境庁のデータでは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの比較データがあるのですが、東京とは比較できるようなデータ提示がされてません(たぶん)。

石原の平成17年第一回都議会定例会知事施政方針表明のなかでも、二酸化炭素の問題はあくまでもディーゼルと切り離した内容で語られているし、平成17年第二回都議会定例会知事所信表明でも、ヒートアイランドの問題への自動車の関連は触れられていませんね。

でも、それも仕方がないかもしれませんね。このあいだNHKでやってたトーク番組でも、エコロジスト風のパネラーのババアが「まぁ、ディーゼルの方が二酸化炭素を出す量が少ないんですか? 知りませんでしたぁ~。これからは見方が変わりますわねえ」だとよ。めでたい奴だ。
欧州なんか、化石燃料で生き残れるのはディーゼルだけと考えて、みんなディーゼルの開発に必死だよ。乗用車なんて、みんなディーゼル仕様がありまっせ。

なんでそういうイメージだけで判断してしまい、そのイメージが偽である可能性は常にあるという想像力がないんでしょうね。
アイドリングストップも同じでしょ。どうしてエンジン止めりゃ何でもいいみたいな短絡的な発想になるの???

こういうことだから、石原の馬鹿パフォーマンスを見せ付けられると、脳の足りないババアとかが「ズバズバ言うから、石原さんはいいわよねー」とか、ほざくんだ。

どうしてあんな馬鹿を都知事にしとくんだ。ああいう品格と知性の欠片も感じられない貧相な人を総理大臣にだと?やめてくれ、国辱的だ。

ま、石原はどうでもいいけど、とにかくバスは信号と停留所の度に一瞬だけアイドリングストップするのはやめてくれ。馬鹿を垂れ流しながら走るんじゃない。ただでさえ渋滞の原因になってるんだから、これ以上に生活の邪魔するな、おとなしくしてろ(最後は言いがかりだな・・・。渋滞の原因は本当だけど、住民の足ではあるからなー)。

言ってることに間違えがあるなら、幾らでも責めてくれ。
ほんとに間違えなら素直に認めるが、適当な批判なら・・・。

偉そうですか、ええ偉そうですよ。なにしろこのブログのタイトルは「そこに知性があるならば、罵詈雑言も珠玉の言葉」ですから。

知性など感じられないと言われると、立つ瀬がありませんが。