ということで、なつかしの北里研究所病院へ行ってきました。

昨日の夕方あたりから、腰がひどく痛い。ひさしぶりにヒドイ感じ。もう持病なんですけどねえ。

さて、早起きしたのにウダウダしてるから病院に着いたらもう10時。ほーらね、いっぱいだよ。語午前中に終わったらラッキーってな感じです。

北里研究所病院というのは白金台にあるデカイ病院ですが、私がサーキットで事故った時に半年ほどお世話になった病院です。もともと整形外科、特にスポーツ整形が有名で、いろいろな高校、大学の運動部やクラブチームなどの担当病院になっています。

でもって、当時わたしが世話になった佐々木先生(淡白だけどチョット美人な先生)は既にいなくて、なんだか知らん無愛想な姉ちゃんが担当になった。いいけど、別にどうせ湿布もらうだけだし。でも見た顔の看護婦さんがいて、ちょっと嬉しいです。

さて、名前呼ばれてチラホラ触診などされて、さっそくレントゲン撮影。

いやあ、見事に折れてますね。

いや、別に今回なにか折れたわけじゃなくて、昔っからなんです。若かりし頃にアメリカンフットボールなどやっていたうえ、事故でもエライことになってたので、もともと脊椎はアッチコッチぼろぼろ。70歳代の状態と医者には言われているのですが・・・

で、腰の辺りの脊椎(腰椎)に完全分離があるので、今回もそこらあたりからきていそうです。脊椎分離というのはですね・・・
脊椎は、背骨の積み重なっている間を補強するために、背骨の各間接の間を2本の骨でつないでいるのですが、その骨が折れてしまい、かつ接合されることなく固まってしまっている状態を脊椎完全分離症といいます。特に、同じ箇所で2本とも折れてしまっている状態を、完全分離というそうです。わたしはその完全分離の方です。ポキッとね・・・

そうすると、筋力のみで背骨が上下に綺麗に並んでいる状態を保持するので、筋肉に大きく負担がかかり、なにかのきっかけで腰が痛くなると。
また年を取ると筋力が落ちるので、徐々に背骨がずれる(スライドする)ので、脊髄神経を圧迫して痺れや麻痺を起こします。これは絶対に自然治癒はしないので、手術などで根本的な治療を施さない限り一生のお付き合い。

また、私は脊椎の圧迫骨折(背骨の一個が上下に押しつぶされるように折れている=崩れている)が2箇所あり、これも年をとって骨がもろくなると、ふたたび崩れ始めたりします。すると、やはり脊髄神経を圧迫して痺れや麻痺を起こします。

てなことで、わたしゃ年をとったら歩けなくなる、とは言わないまでも、相応の障害の覚悟はしておく必要がある故障人間です。

まあ、私の場合は現状で下半身不随になっていないだけ、かなりラッキーなんですけどね。そもそも事故で50%の確立で死んでたので。ほんとにサーキットの人たちは、事故が起きた瞬間は半分あきらめたそうですから。ああ、このサーキット初の死者が出てしまった・・・って。

すみませんでした。

いや、命は大事だよ。

病院での1ヶ月間の寝返りすらまともにうてない寝たきり生活を経て、初めて病院内で立ち上がることを許された夜。エレベーターホールの大きな窓からみえた東京タワーや芝公園周辺の夜景が今でも忘れられません。ああ、生きていたんだ、と思いました。

みなさま、御自愛くださいませ。