と、いうのは本心ですし、あのようなテロリズムを私個人の「感情」の問題としては認めません。
しかし誘拐が発覚当初の報道の扱いの軽さはなんだったんでしょうね。誘拐当初、急遽番組を変えて報道したのはNHKのみ。あとはほとんど全て新潟の地震関連で、なかにはずっとバラエティーだった局もあり。まあ速報くらいは出たでしょうが。
前回の誘拐の時は、自衛隊派遣から間もなくて話題性があったことと、自己責任とかなんとかいいつつも一応NPOやジャーナリストという立場にあった人たちでしたからね。今回は観光ということだったわけですから・・・
泥酔して車運転して事故って死んでも、失笑はされても同情はしてもらえない。それどころか事故処理に税金使われるのかと思うとムカつくと言われても仕方いないでしょう。
冷たいようですが、死ぬ可能性が十分あることがわかっていて入国したんですから、死んでも仕方がないですね。
まず、大原則としては国家は自国民の生命の確保に最大限の努力はすべきです。
しかしそれと今回の自衛隊をどうするかという論議は別の位相の問題であって、両方を天秤にかけて結論を出すのは「政治」の判断ではないと思います。
自衛隊の問題は国策、国家政策です。
だから派遣の良否と人質の生命確保も別問題。自衛隊派遣は間違えていて、その間違えた派遣のために人質が出たんだから自衛隊は撤退すべきだ、という理屈は、一件筋が通っているようで、実は支離滅裂です。
自衛隊派遣はイラク情勢にどのように日本がコミットするのかという政治問題であり、人質の出る出ないとは何ら関係ありません。政治的に自衛隊のイラク派遣が必要なのであれば、人質が出ようが死人が出ようが、自衛隊が撤退する理屈にはなりません。逆に自衛隊派遣が間違えていたとしたら、撤退の理由は自衛隊派遣という政治的判断の誤りでしかなく、人質が出たかどうかではありえません。それが大原則です。
ケースバイケースで状況は変わりますから、何かのきっかけや理由として「便宜上」人質が出たという事実を利用することはあるかもしれません。しかし「自衛隊派遣は間違えていて、その間違えた派遣のために人質が出たんだから自衛隊は撤退すべきだ」という理屈は、その大原則がまったくわかっていません。それをイラクつながりで関連性があるということで、同じまな板にのせて考えることは誤りだと考えます。
湾岸戦争の時に、捕虜となった外交官などが各国でたくさん出ました。その時に、某国の首相がこういう話しをしていました。
「捕虜となった皆さんを救出するために最大限の努力はする。しかし、捕虜のために戦争に参加するという国策を変えることは出来ない。わが国のために死ぬ覚悟をして欲しい」
その報道を聞かされた捕虜は「その通りだ」と納得し、他の国の誘拐されたメンバーと共に自力脱出のための論議を進めたそうです。ちなみにその輪に加わらず、政府が助けに来てくれないと愚痴っていたのが日本人の捕虜だったそうです。まあ、自分で見聞きしたわけじゃないから、どこまで本当かわかんないけど。
ついでに言っとくと、個人的には、もしも香田さんが本当に観光でイラク入りをしたのであれば、今回の救出活動のために使われた費用は原則的には遺族が持つべきだと思います。
登山に行って遭難したら、その救助費用は自分持ちですよね。今回のことも同じことでしょう。なにか理由があって派遣された人であったり、あるいは通常の治安状況での観光客なら話しは別です。何十億使おうが全力で救出するのが筋ですが、こんな時期に観光入国した人の救出にどうして国税が使われなきゃいけないのか理解できません。
かわいそうだとは思います。殺害されてしまったことは本当に残念です。
しかしかわいそうだからという感情論で語ってよい場面といけない場面があると思います。当事者の気持ちになれ、という話は常に出てきますが、みんなが当事者の気持ちになどになって感情的になったら、だれが大局的な判断をするのですか。けじめが大切です。
話を冒頭に戻しますが、なんにしても報道は話題性ですよね。視聴率取れない報道はしませんよねえ。不幸の報道は第三者にとっては何処かでエンターテイメント。他人の不幸は蜜の味。
香田さん誘拐は、時期的なことなどからオイシイ内容のエンターテイメントではなかったということですか。
遺族が読んだら逆上されそうな文章ですが、こういうことを誰かが堂々と言わないと「かわいそう」というお茶の間のババアの御託と、「辞任しろ」しか言わない責任の意味が分からない馬鹿と、「あいつが悪い」と人の所為にして逃げる卑怯者と、「当事者じゃないから」という言葉と思慮深さの区別がつかない阿呆しかいない社会になってしまう。
私はそんなのイヤ。
偉そうですか、ええ偉そうですよ。なにしろこのブログのタイトルは「そこに知性があるならば、罵詈雑言も珠玉の言葉」ですから。
まちがってたっていいんです。間違えていると思うのならば、誰か私を泣くまで罵倒して。否定して。もしも私が反論したら、自らの言葉に責任を持って倒れるまで私を否定して。発言に責任をとるとはそういうことだ、と思う。
以上・・・
あぁ疲れた。
しかし誘拐が発覚当初の報道の扱いの軽さはなんだったんでしょうね。誘拐当初、急遽番組を変えて報道したのはNHKのみ。あとはほとんど全て新潟の地震関連で、なかにはずっとバラエティーだった局もあり。まあ速報くらいは出たでしょうが。
前回の誘拐の時は、自衛隊派遣から間もなくて話題性があったことと、自己責任とかなんとかいいつつも一応NPOやジャーナリストという立場にあった人たちでしたからね。今回は観光ということだったわけですから・・・
泥酔して車運転して事故って死んでも、失笑はされても同情はしてもらえない。それどころか事故処理に税金使われるのかと思うとムカつくと言われても仕方いないでしょう。
冷たいようですが、死ぬ可能性が十分あることがわかっていて入国したんですから、死んでも仕方がないですね。
まず、大原則としては国家は自国民の生命の確保に最大限の努力はすべきです。
しかしそれと今回の自衛隊をどうするかという論議は別の位相の問題であって、両方を天秤にかけて結論を出すのは「政治」の判断ではないと思います。
自衛隊の問題は国策、国家政策です。
だから派遣の良否と人質の生命確保も別問題。自衛隊派遣は間違えていて、その間違えた派遣のために人質が出たんだから自衛隊は撤退すべきだ、という理屈は、一件筋が通っているようで、実は支離滅裂です。
自衛隊派遣はイラク情勢にどのように日本がコミットするのかという政治問題であり、人質の出る出ないとは何ら関係ありません。政治的に自衛隊のイラク派遣が必要なのであれば、人質が出ようが死人が出ようが、自衛隊が撤退する理屈にはなりません。逆に自衛隊派遣が間違えていたとしたら、撤退の理由は自衛隊派遣という政治的判断の誤りでしかなく、人質が出たかどうかではありえません。それが大原則です。
ケースバイケースで状況は変わりますから、何かのきっかけや理由として「便宜上」人質が出たという事実を利用することはあるかもしれません。しかし「自衛隊派遣は間違えていて、その間違えた派遣のために人質が出たんだから自衛隊は撤退すべきだ」という理屈は、その大原則がまったくわかっていません。それをイラクつながりで関連性があるということで、同じまな板にのせて考えることは誤りだと考えます。
湾岸戦争の時に、捕虜となった外交官などが各国でたくさん出ました。その時に、某国の首相がこういう話しをしていました。
「捕虜となった皆さんを救出するために最大限の努力はする。しかし、捕虜のために戦争に参加するという国策を変えることは出来ない。わが国のために死ぬ覚悟をして欲しい」
その報道を聞かされた捕虜は「その通りだ」と納得し、他の国の誘拐されたメンバーと共に自力脱出のための論議を進めたそうです。ちなみにその輪に加わらず、政府が助けに来てくれないと愚痴っていたのが日本人の捕虜だったそうです。まあ、自分で見聞きしたわけじゃないから、どこまで本当かわかんないけど。
ついでに言っとくと、個人的には、もしも香田さんが本当に観光でイラク入りをしたのであれば、今回の救出活動のために使われた費用は原則的には遺族が持つべきだと思います。
登山に行って遭難したら、その救助費用は自分持ちですよね。今回のことも同じことでしょう。なにか理由があって派遣された人であったり、あるいは通常の治安状況での観光客なら話しは別です。何十億使おうが全力で救出するのが筋ですが、こんな時期に観光入国した人の救出にどうして国税が使われなきゃいけないのか理解できません。
かわいそうだとは思います。殺害されてしまったことは本当に残念です。
しかしかわいそうだからという感情論で語ってよい場面といけない場面があると思います。当事者の気持ちになれ、という話は常に出てきますが、みんなが当事者の気持ちになどになって感情的になったら、だれが大局的な判断をするのですか。けじめが大切です。
話を冒頭に戻しますが、なんにしても報道は話題性ですよね。視聴率取れない報道はしませんよねえ。不幸の報道は第三者にとっては何処かでエンターテイメント。他人の不幸は蜜の味。
香田さん誘拐は、時期的なことなどからオイシイ内容のエンターテイメントではなかったということですか。
遺族が読んだら逆上されそうな文章ですが、こういうことを誰かが堂々と言わないと「かわいそう」というお茶の間のババアの御託と、「辞任しろ」しか言わない責任の意味が分からない馬鹿と、「あいつが悪い」と人の所為にして逃げる卑怯者と、「当事者じゃないから」という言葉と思慮深さの区別がつかない阿呆しかいない社会になってしまう。
私はそんなのイヤ。
偉そうですか、ええ偉そうですよ。なにしろこのブログのタイトルは「そこに知性があるならば、罵詈雑言も珠玉の言葉」ですから。
まちがってたっていいんです。間違えていると思うのならば、誰か私を泣くまで罵倒して。否定して。もしも私が反論したら、自らの言葉に責任を持って倒れるまで私を否定して。発言に責任をとるとはそういうことだ、と思う。
以上・・・
あぁ疲れた。