私は、ここの「天玉わかめ蕎麦」が日本一と思っています。

思えば遥か昔、浪人生だった頃のことです。
横浜西口にある某予備校に在籍しておりました(あくまでも在籍であり、通っていたかどうかは微妙です)。
その横浜西口というのは予備校の立地条件としては最悪で、駅から予備校までの数百メートルの間にゲームセンターと喫茶店とパチンコ屋が「これでもか」というくらい立ち並んでいました。意志の弱い私は、気がつくとゲームセンターの椅子に座り、ジョイスティックを握り締めておりました。おかげで学力は上がりませんでしたが、ゲームセンスは鍛えられました。

で、それとは関係ないのですが、その横浜西口を出た直後に写真の立ち食い蕎麦屋があります。冒頭で書いたとおり、ここの天ぷら(正確には「かき揚げ天」)が上手い。私は日本一と思っていますよ、ほんとに。
でもって、何年かぶりに食べに行ったら、その15年も前に店にいたオヤジが、まだやってるじゃん!!感激しました。口にこそ出しませんでしたが、心の中でつぶやきました。

「オヤジ、15年前もずっとあんたの蕎麦くってたんだよ、俺は。何歳か知んないけど、頑張れよ。また来るまで生きてろよ。」


予断ですが、その某予備校は河○塾なのですが、そこにいたチューター(担任みたいなもん)の加○さんという人が大好きだったもので、その後デートに誘ったりなんかして、手なんかチロッとつないだりもしてみましたが、そこまででございました。

ところが、先日会社の若い娘が恐ろしいことを言うじゃないですか。

「わたし、バイクのサークルに最近入ったんですけど、そこの○○さんていう人と話していたらもえーんさんのこと知ってるって言うんです。むかし河○塾のチューターだったらしいんですけれど、○○さんのことしってます?でね、もえーんさんの担当だった加○さんって方の話しにもなって、こんど皆で会おうよっていうことになったんです」

人生は、無数の歯車が絡み合いながら回っていく、大きな仕掛け時計のようだ。
あるほんの僅かな確立で、小さな歯車と歯車がかみ合ったときに、偶然の仕掛けが動き出す。

みなさん、遠く時の輪の接するところで会いましょう。