後半、名古屋のキックオフ。
ほんまや。名古屋の位置が高い。
安井は、前半ほとんどビルドアップ時には上がってこなかった名古屋の右SHを、バックラインぎりぎりのところで捕まえている。
左45度の方向、2mの位置で名古屋SHを視界に入れつつ、真ん中でボールを回しながら前に運ぶイヴァンとボールを視界に入れる。
少しだけ絞り、名古屋SHにいつスルーパスが出ても走れるように半身で、腰を落としながらラインを整える。
イヴァンと近藤が、大阪ゴール40mの位置で正対する。
中に絞ってきた名古屋の左SHにはたいて、イヴァンが少し下がって受けられる位置を取る。
SHに大神がつく。
イヴァンに戻る。
そのボールは、ダイレクトで前方にふわりと浮かされた。
下沢を背負いながら、名古屋FWクリントンは、またしても胸でボールをコントロールする。
下沢も、反転させまいと必死で体を当てる。
クリントンは、右足アウトサイドで、軽くボールを戻す。
そこにイヴァンとSH、2人がシュートに向かう。
名古屋の得点は、多くがこの形から生まれている。
このボールに先に触ったのは、大阪CBの山田だった。
必死で足を伸ばし、かろうじて先に触る。
クリアにならないボールは、PA外を力なく転がり、そのボールを大神が押さえた。
そのボールは、近藤の前に送られる。
前半にはなかった状況が生まれた。
自陣の高い位置でボールを持った近藤。
前には、名古屋のボランチ2枚、DFが4枚。
敵は少なくはないが、これまでなかった大きなスペースが、近藤には見えた。
おーれーたーちがー
おーおーさーかさー
あーおーとくろー
おーれらーだけー
おーおーさーかさー
あーおーとくろー
おーれらーだけー
