犯人の動機が本当の革命、という点を除けば、最初の「ダイ・ハード」が作った、「閉鎖環境で一人でテロリストに立ち向かう」というフォーマットに極めて忠実に作られたヒーローアクションものです。その分、謎解き要素は少なくて、犯人側のテクノロジー戦に終始してる感じもあります。
いっぷくの清涼剤、というのはファイザルという中東系のスタジアム係。知的かつユーモラスなキャラクターで本当なら悲惨な現場で和ませてくれます。
デイヴ・バウティスタはこの手のタフ・アクションものをこれからも続けていくんでしょうかね。推理力とか、洞察力、よりもより直感とか本能とかで勝負する方が「らしさ」が出せる、というキャスティングなのかもしれませんが。
フットボールのウェストハム・ユナイテッドのホームグラウンド、アップトン・パークの最後の試合、と銘打っていたので、スタジアム移設のタイミングに合わせた撮影だったのでしょうか。プレーのシーンもふんだんにあって、よくこれだけ試合のプレーのシーンを撮ったな、と感心しました。
ピアース・ブロスナンが、意外な役柄で登場して、けっこう後半はなまりの強い英語で見せ場があります。こういう器用なこともできるんだな、と発見感がありました。
