ブルース・ウィリスが出てきてもいわゆるアクションではないので、その意味では看板に偽りありの部類ですね。

物語の構造自体がかなり偶然に頼ってできているので、どこに進むべきか、という求心力がなく、犯人側の兄弟の物語と、医師一家の物語の二つに分かれてどっちつかずになった、という印象もあります。ブルース・ウィリスは元保安官、という設定で、昔風のヒロイズムを体現しようとして失敗した、みたいな位置づけでしょうか。

同じところを行ったり来たりしているようなところがあったり、意味なく油断していたり、行動原理がバラバラすぎて、その気になれば30分くらいで済んでしまう話だったかもしれません。