「妖怪大戦争」を見たから「大戦争」こだわったわけではなく、日本映画専門チャンネルで、4Kニューマスターで放送していたのを見ました。
宇宙人と言えばX星人、というほど、子供のころはこのビジュアルを見てましたが、映画本編よりは雑誌など周辺情報から知った部分も多く、映画として見るのはすごく久しぶりかも。さすが「ゴジラ」第1作を撮った本多猪四郎監督、風格のある作品です。
素材の状態にばらつきがあるのか、きれいになった部分と、そうでもない部分が混在していますが、人々が逃げ惑う遠景にゴジラやラドンが映り込むシーンは美しいです。
ゴジラの人間臭いパフォーマンスには好き嫌いがあるかな、と思います。「シェー」をやらせようといったのは円谷特撮監督だったとか。でも科学的な精密さはさておき、人間ドラマは大変興味深いです。
宇宙飛行士グレンを演じるニック・アダムス、ハリウッドでは本人が望んだほど成功できず、早く亡くなっているんですね。ジェームズ・ディーンやエルヴィス・プレスリーとの交友関係もあったそうです。撮影中は本気で波川役の水野久美さんを口説いていたとか。作品中でも二人の関係はドラマの重要な要素で、ちょっと泣けるほどです。
