明朝の時代に逆賊として追われる立場になった剣士が氷漬けになって現代に蘇るという設定のSFファンタジー。藤岡弘の「SFソードキル」を思い出しましたが、それよりはアクションやテンポは格段に速く、人物同士の掛け合いもコミカルだったりします。

序盤、時間軸も場所も飛びまくるので、土地勘がない自分にはテロップが出てもピンとこないところがたくさんありましたが、敵味方が把握できて、大きな全体の構図が見えてくると気にならなくなりました。

最終盤の橋の上での剣や斧でのアクションは見応えがあり、かつては兄弟の契りを交わしたもの同士の複雑な心境も伝わってきました。終わり方がちょっと中途半端なのは残念というか、続編にひっぱりすぎな印象。

また、宿を貸してくれるメイも、最初はお金目当てで近づくけど、母親の病気などを通じて信頼を寄せるようになる心情が伝わって、好感度高いです。超美人、というよりは、かけだしのアイドル感があって、親しみが持てます。