「メンタリスト」で見たばかりのリズボン捜査官役ロビン・タニーの若いこと。そして「NCIS:LA」のカレン捜査官役クリス・オドネルなので、捜査官兄妹ということになりますね。
父といっしょに山登りを学んだ兄妹、滑落事故で父を亡くし、その時に父のロープを切った兄はわだかまりを抱えて生きている。かたや妹は女性登山家として注目を浴びているという状態。そこに航空会社を持つ資産家の登山計画が飛び込み、無理なスケジュールで登頂スケジュール。当然の如く遭難、ということで救出作戦に兄が乗り出す。
ニトログリセリンが今どき「恐怖の報酬」まがいの登場の仕方でびっくり。そしてろくろく扱いかたも知らずに次々に爆発させて雪崩を起こすのでびっくり。
助けられるかどうか、の縦軸は、そんなにうまくいくの?とか、こんなにたくさん犠牲を出して、最終的に助けられたのは…、とか、いろいろとツッコミどころはあるでしょうが、いちおう収まった感じ。他に、スコット・グレン演じる山オヤジの、数年前に奥さんを亡くした事故の事情が絡んで、復讐話になりかけたり、というひねり。ハッピーエンドでありますが、山の中で起きた事件個別は不問に付す、ということでしょうかね。
リーダーとして参加する名登山家役に「Xファイル」のクライチェック捜査官も登場してるので、この映画捜査官だらけです。考えたらスコット・グレンも「羊たちの沈黙」では捜査官でしたか。ビル・パクストンもなにかで捜査官をやっていそう。
いくつか安っぽい合成のシーンがあったりしますが、山の映像は昨今のCGでなんでもやります、という感じよりはリアルな実景もあって、見応えある映像もあります。陥る危機のタイプがあまりバリエーションないのですが、山は怖い、というのはよくわかりました。山をなめちゃいけない!
