「メンタリスト」のシーズン2を見始めていて、1話40分なのでサクサクと見進めていて、ヴァン・ペルトとリグズビーの関係が進んだりチョウの過去が少しわかったりとして、かたやレッド・ジョンのストーリーはボスコ捜査官に引き継がれておあずけを食らったり、ボスコがチーム丸ごと標的になったりとドラマチックではあるのですが、ちょっとありがちな展開だなぁと思いながら見ていたわけです。

 

で、一番気になっていたのは、ジェーンとリズボン捜査官の関係なわけで、特にシーズン2に入ってから、ロビン・タニーの髪が伸びて、ヘアスタイルもすこしフェミニンな感じになったり、メイクが濃くなったりした気がして、シーズン1の溌剌ぶりが感じられないのが残念だなぁ、と思ったりしていたわけです。

 

そこに来て、この16話「コード・レッド」。これは大逆転、奇跡の1話と言ってもいいような出色の出来で、終盤を何度も見直してしまいました。このシーンが好きな人もいるようで、YouTubeに上げている人もいるので、やはり人気だったのでしょう。

 

ストーリーとしても最初に被害者が死んでいない、というパターン破りの事件。途中で母親が死ぬのを目撃した娘に対してパソコン越しでカウンセリングを施すジェーンのやさしさなど、見るべきポイントが一杯。

 

そしてなんといっても、終盤のジェーンとリズボンの長丁場に、二人の演技の神髄が見られました。リズボンの部下二人への遺言に始まって、ジェーンのリズボンへの告白とも取れる、「電話をかけるとしたら君だけだけど、ここにいるし」。言い方にひっかかってから、ジェーンのトリックを知り激怒するリズボン、ジェーンの説明を聞きながら、事件の真相を知りたいと懸命に頭を働かせるリズボン、真犯人がわかるか、期待しながら待つけれども我慢しきれずに顔面グーで殴るリズボン…。いつもジェーンのペースに振り回されてストレスが多いリズボンの解放されたポテンシャルをこんなに見られてなんとも幸せになりました。