前作の悲惨な終わり方から、ちゃんとストーリーに継続性をもたせた続編。

エリック・ストルツのまだ少年ぽい若さと、ダフネ・ズニーガーの素朴さがいいマッチングを見せて、しかも前作のラストのジーナ・デイヴィスのややエゴイスティックな突き放し方と対照的なエンディングで、続編にしてはちゃんと「。」がついた感じがあります。

母親役のジーナ・デイヴィスは、冒頭の出産シーンだけで死ぬならいやだと、出演を断ったようで、別な女優さんがちょっとだけ演じています。

途中の人間ドラマはなかなか魅力的に描かれているのだけど、特殊メイクとアクション中心のシーンになってから、どうも人物の行動原理やリスク管理能力に疑問符がつく展開になってしまい、ちょっと残虐なスプラッターシーンもあるので、好みが分かれるかもしれません。

半分父親のようなつもりで主人公マーティンに接するバルトーク社長、実は技術開発のために実験動物のようにマーティンを扱っていたとわかるところが心理的なミソでしょうか。マーティンの早熟な才能で改善した物質移転のプログラミングのパスワードがなにか、というところで意外に泣かせる作りになってました。