シーズン2を見終わったので、いったんまとめます。実はこの上の画像に出ているシンスたちが主役ではありません。そして、人間側として新たに登場する博士がキャリー・アン・モス。重要なキャラクターですが、この人もまた主役ではなく、重要なシンスが二人。終盤の第7話・第8話が特に秀逸だなと思いました。
基本、前回は社会や設定を描くことを主眼にしたので、どちらかというと人間ドラマの方が大きな要素だったのですが、今回はシンスたちの静かな叛乱を追っていきます。前シリーズのラストで明らかになった、汎用モデルに意識を植えつけることができるプログラム。これをネットで公開したことがきっかけで起きる混乱、そして様々に別れるシンスたちの行方を描いていきます。
終盤にまさかのあの人が死んでしまう!このシーンはまさに「慟哭」。そして最強シンス同士の対決が最後の最後に。
シンスがなぜか自殺を志向する、その理由は。「人の役に立ちたい」という欲求を満たせない、というシンスたちのジレンマは、そのまま現代の人々が「生産性」を問われるようになって、生きづらさを抱える呪いと同一軸上にあるものだなぁと感じました。

