
ケーブルで放送したので録って見たけど、これ泣いちゃうくらいよかった。
92年ごろにニューヨークにいた時、MTVのチャンネルで「マッハGo Go Go」をそのまま流していて、すごく人気があった。その直後から、ジョニー・デップ主演で映画化される、とか噂は流れていたんだけど、いろいろ事情があったのか延期に次ぐ延期で、結局2008年の公開。
最初はちょっとティム・バートン風の極彩色だなぁと思って見ていたけど、最後にはちゃんとウォシャウスキーらしい、「自分は何者かを知る」というモチーフが前面に出てきた。
ちらっと写真で見た印象よりもエミール・ハーシュがカッコいい。クリスティーナ・リッチも、ジョン・グッドマンも、スーザン・サランドンも、その他のキャストもみんないい。
レースの時代設定こそ近未来に移植されてるけど、元のアニメへの愛もハンパない。越部信義さんのテーマ曲もサントラにふんだんに生かされていて、エンドクレジットでは元音源も使ってた。
エンディングで、アニメの吹き替え音声らしき英語のセリフがいくつか流れたので気づいたけど、アニメで使われたセリフをそのまま劇中で使っているところも結構あるみたいだ。もしかしたら90年代に大ヒットした時も、この吹き替えにしびれた人が多かったのかな、とか思った。
公開時にはゲームっぽいCGが不評で興行的にも不振だったらしい。レースが本当に好きな人は、レースシーンの映像については言いたいことがいろいろあるのかも知れない。90年代の熱狂のタイミングは逃したにしても、もっと愛されてもよかったんじゃないかなぁ。