ものすごくカンタンに言うと、少女版の「ゴースト/ニューヨークの幻」なわけですが、殺人事件の被害者側の少女にもその後の〝命”があり、遺族の側にもその後の人生があって、少女のオールマイティーな側からそれをじっと観察している感じの映画です。
ただ、いろんな起伏や仕掛けが最後に結びつくか、というとそうでもなく、淡々と個別に出来事が進んでいくだけで、感動するかというとそうでもないです。死んだ後の少女の世界の決まり事や現実世界との関わり方に何かルールがあれば、もう少しよかったのかな、と思いました。
マーク・ウォールバーグが、娘を溺愛していたゆえになかなか立ち直れない父、レイチェル・ワイズがその妻を演じていました。主役のセルシュ・ローナンは「グランド・ブダペスト・ホテル」にも出ていたみたいです。犯人役のスタンリー・トゥッチは見た顔だなと思ったら「ハンガー・ゲーム」シリーズに出てました。
