ゲーム好きの夫婦が兄の誘いに乗ってゲーム・パーティーに参加したらそこに本物の暴漢が乱入して兄がさらわれて…、という展開。

そのプロセスで、兄に対して抱いていたコンプレックスとか、子どもをもったあとの生活について考えるとか、お隣のちょっと陰気な警察官との関係が修復されたりとか、いろいろと解決していく、ハートウォーミング・コメディーという側面もあります。

ちょっとしたなぞなぞに対する回答の呼吸で面白さを出すのは、結構難しいんじゃないかと思いますが、それがとてもうまくできていて、ずっとクスクス笑いが続く感じ。黒人夫婦の浮気話とか、「いまそこ?」というタイミングで入ったり、空気の読めない友人の、つれてきた女性とのちぐはぐな会話とか、すごくうまくできていると思いました。

スリラーとしては、途中で大どんでん返しがあって、お隣の警察官がしかけたものだった、とわかるんだけどそこから本物のテロリストが登場するあたりで、ちょっと本筋の仕分けが混乱したというか、それで成立するのかな?と疑問に思える箇所もあったのですが、まあそれでも楽しめたと思います。

主演のジェイソン・ベイトマンは「大草原の小さな家」で子役としてデビューした人で、そんなによく知らないのですが、「セントラル・インテリジェンス」にも出ていたようで、あんまり印象には強く残りませんでした。すこしマイク・マイヤーズに似てますかね。途中で黒人夫婦の妻の浮気相手でデンゼル・ワシントンのそっくりさんが出てくるんですが、ほんとうにただのそっくりさんで、別人が演じてました。