実は見たつもりでいて見ていなかったことに途中で気づきました。
1・2ともに、JもKも、その存在感からして都会の「孤独者」の象徴なのかな、と思いながら見ていたのです。たぶん、3を作るまではそのつもりだったのかもしれませんが。
それが、過去に起きた事件を掘っていくうちに、JとKに意外なつながりが見えてきて、最後は感動的なクライマックスに…。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」か、というようなタイム・パラドックスと時空連続性のお話になっています。そのためか、いちばんスピルバーグ色が強い感じがしますね。パロディーもそっち路線が強かったような。
エマ・トンプソンの存在感も楽しかったですが、今回はKの若き日を演じたジョシュ・ブローリンの好演が光りました。トミー・リー・ジョーンズが若ければいかにもこうでは、という感じを随所に匂わせるところがうまいなぁと。逆に現在のKという意味では、トミー・リー・ジョーンズが少し元気ない感じはしました。かつてのようには体が動かない、ということでしょうか。
あと、時空のいろんな可能性を同時に体験する不思議な存在、グリフィンの存在感が光ってました。
