前作でわずかに残っていた新鮮さが失われて、もうこれはつらいなという映画。わずかな救いは撮影監督が「スピード」を監督したヤン・デ・ボンであることで、映像的には魅力が少しありました。
ボートの上で6か月過ごしてそろそろ飽きてきた作家のジョエル。次回作の執筆も思うように進まず、イライラ。ジャックはお気楽な毎日を過ごす中、すれ違いが。とそこに、ジョエルにアフリカの王族から伝記を書いて欲しいと依頼が。即座にそれにのるジョエルとジャックはそこで別れる。
ところがその王族は「ナイルの宝石」を奪った悪党でレジスタンス分子が活動中。ジャックを連れてアフリカに。
そのあとは逃げたり追われたり。ダニー・デビートのジャックへの復讐心とお宝への執着もあってあっちこっちに話が振れます。
なにか一貫したモチーフがあればよかったんですが。
一つだけ話のひねりになっていたのが、「ナイルの宝石」こと、さらわれていた男。彼には不思議な魅力や奇跡を起こす力があり、ときどき発揮されます。
が、まあそれはそれ。トータルでは見たことを忘れるような作品になりました。
