ライリー・ノースは主人公の名前で、原題はPeppermint。麻薬組織の銃弾で殺された娘が最後に食べたアイスクリームの種類。
中流階級だったワーキングマザーのライリーは、夫が友人に巻き込まれた麻薬組織のいざこざに巻き込まれて、銃撃され、娘と夫が犠牲に。そして犯人を特定したのに組織に屈した警察・司法によって無罪放免に。以来、姿を消して復讐のタイミングを図っていた。
最初はおどおどしていたか弱い女性が、マッチョに生まれ変わって正義の鉄槌を下していきます。銃撃犯をまず血祭りに上げたあと、検察・弁護士・判事に制裁を。そして麻薬組織のトップを狙う。
警察の側と、途中で彼女の犯行に気づいたFBIが合同で捜査をするけれど、どうも誰かは麻薬組織と通じているらしい。それはいったい誰か?というところで途中ひねりがあります。
どう見ても多勢に無勢のところ、それでもかなりリアルに見えるアクションで敵を蹴散らしてボスまで行き着くけれども一瞬ひるんでどうなるかわからなくなるところが面白いですね。
そしてラストはどうなるか、と思ったら、そうですか。
もう家族を失ったあと、彼女が帰るところはもうないわけですが、なかなか意味深なエンディングでした。
ストーリーは見え見えとしても、キャストの顔ではなく、アクションとプロットと編集でうまくつないで緊迫感が続く作品だったと思います。
邦題は「復讐の天使」とした方がよかったと思いますがね。話の途中に「天使」という言葉が出てくるんだから。
