ちょっと不思議な映画ですね。息子を変態じじいにさらわれた元軍人の母が取り返しに行く、それだけの話なんですが、たいした戦略性も優れたアクションもなく、敵の情けで生き延びたり、狼の導きで立ち直ったりしながら、最後は皆殺し。

「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノなら、どんなアクションでもこなして、圧倒的な強さを発揮して相手を圧倒できたはずだけど、そういうシーンは最後だけ。

息子との心情的な行き違いも、ほんの一瞬だけ。

リチャード・ドレイファスが変態オヤジを演じて、その狂気にわずかなリアリティーを持たせています。

一番目を引くのは雪景色と狼。もしかしたらそれを見せるための映画?